PUEの詳細については、データセンターナレッジ担当のリッチ・ミラー氏が解説している。Googleがわい曲したデータを提示していると批判しているTech Hermitも併せて読んでいただきたい。
わたしは消費電力の専門家ではなく、Googleが皆をだまそうとしているのかどうかは分からない。数年前に「グリーンIT」というキャッチフレーズを見たときに、スポンジ・ボブのキャラクターかと思ったほどだ。もしもGoogleが指標をごまかしているのなら、それは残念なことだし、同社は皆をだませるという考えを捨てる必要がある。
それでも、これまで分からなかったGoogleのサーバ運用状況がこんなふうに開示されたのは素晴らしい。
最後に、Googleはわれわれの検索が提供する情報を10年間腹にため込んできた末に、ベルトをゆるめ、同社の検索事業の基盤となっている情報を共有している。
そうした共有の最新の動きが、Googleのデータセンターの「グリーン化」に関するものだが、同社が自社の技術を語るのはこれが初めてではない。
5月には同社のエンジニアリング担当副社長ユビ・マンバー氏が、同社の検索の質について詳説する一連のブログ投稿を開始した。わたしやブロガーたちは、同社内部のたくらみを見抜こうと、これらの投稿を熱心に読んだ。興味をそそるものだった。
こうした情報開示の背景で、Googleが緊張をはらんではいるが興味深い時期を迎えている。輝かしい10年間を経て、同社はこれまで手に入れてきた検索データの膨大さ故にますます厳しく監視されるようになっている。
専門家は、ユーザーのプライバシーが分かりにくい形で侵害されていると感じ、いら立っている。米連邦議会の議員はそれに耳を傾けるようになっている。Googleが提案しているYahoo!との検索広告提携への監視で、特にそれは明白だ。
だがこれらの問題は、Googleを支えるシステムに関心を持つ人々に歓迎されているGoogleデータセンターの詳細情報とは何の関係もない。
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