メール添付でファイルをやり取りしていませんか?――LDAP連携、ロギングを備えた「GigaCC」AdminIT Daily News

上長承認やロギング機能を備えたファイル共有/伝送サービスが登場。メール添付や無償ファイル共有サービスを利用することによるビジネス文書の漏えいリスクを削減できる。

» 2008年10月08日 20時02分 公開
[ITmedia]
上長承認画面 上長承認画面(画像クリックで拡大)

 日本ワムネットは10月8日、日本版SOX法の対象となる大企業や上場企業向けファイル共有・送受信サービスを発表した。サービス名は「GigaCC v.3 OFFICE(以下、GigaCC)」。

 IT統制の確立が問われる中、企業はメールの暗号化を始め、セキュリティソリューションの導入を進めている。しかし、ビジネス上で発生する各種ドキュメント、あるいはデータファイルについては、いまだ「メール添付」でやり取りされることが多い。場合によっては、無償のファイル交換サービスを利用することさえある。現状のままでは、情報漏えいのリスクから逃れられない。

 GigaCCは社内外でセキュアな共有フォルダを運用できるサービス。ブラウザベースで利用できる。ポイントとしては、Active DirectoryなどLDAPと連携できるため、通常運用している社内アカウントやパスワードで利用できることが挙げられる。またファイルの共有、伝送プロセスに「上長承認」や「ログ管理」機能を加えた。全トランザクションを保管するため、万一の漏えい時にも迅速に対応できる。

 サービスは「専有型ホスティング」として提供される(システム販売にも対応する)。このため、共有型ASPサービスでは対応が難しい社内認証システムとの連携が可能となる。

 サービスの提供は10月10日から。専有型ホスティングの場合、初期費用が200万円から、月額利用料が80万円から(どちらも税別)。日本ワムネットの発表によれば、一般的に自社で同等のシステムを構築する場合に比べ、大きくコストを削減できる価格設定だという。

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