補聴器から国産テルミン系まで――ブロガーが提案するiPhoneアプリの使い方オルタナブログ通信(3/3 ページ)

» 2008年10月10日 16時19分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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特化したサービスは成長する?

 日本初のSNSがそれなりにユーザーを集める中、海外のSNSが日本に参入しても、なかなかブレイクしない、それは何故なのか。ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」の日本に対応しようとする国外ソーシャルサービスは、その理由と対策についてまとめてあった。はやらないサービスの多くは、海外のものをそのまま日本語訳しただけだったりするが、言葉だけではなく日本の文化や特性も考慮しなければ、なかなか定着しない。

 海外初のサービスの中では、日本でも多くのユーザーを獲得しているものの、何かと問題も多いのがGoogle。栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」のグーグルだって客商売であるは、日本でサービスを展開する以上、日本の法に従うのは前提のはずなのに、それができない、と指摘する。また、仮に法に違反していなくても、社会通念上どうなのか……栗原氏の指摘はもっともだ。

 こうやって、やっていいことと悪いことを考えると、Webを使ったビジネスの幅が狭くなるのではないかと心配になるかもしれない。でも大丈夫。大迫正治氏「大迫正治 REPEDANT BLOG」のバーティカルな(一つの分野に特化した)Webサービスはまだまだ成長の余地があるでは、Webサービス成長の可能性について記しており、それをもっと広げたのが、前野智純氏「キラーウェブがキラーカンパニーを創る」のキラーウェブ解説 その1「ゴミ」からの脱却だ。ゴミになるのか、それともキラーコンテンツとなるのか。頭のひねりどころである。

2011年から現在を見る

 アメリカ発の金融危機は、世界中を席巻している。もちろん、田中一彰氏「あるコンサルタントのつぶやき」のジタバタしてもしょうがないんだけどにあるとおり、なすすべも無いという感じだ。

 しかし何もしないでいると、佐川明美氏「佐川明美の「シアトルより愛を込めて」」のシアトルの銀行も逝きましたにあるように、金融機関も潰れてしまったりする。アメリカでは、2007年:米国企業トップの報酬で書かれたように緊急経済安定化法案を採決し対応しようとしたが、一度は下院で否決されてしまった。それがまた、株安へとつながったのだ。最終的に可決されたものの……見通しはよくないようだ。

 そんな中でユニークだったのは、今泉大輔氏「シリアルイノベーション」の2011年の未来から現在のWall Streetを振り返ってみたコラムだ。目先のことを見るだけでなく、視点を変えることで、何か解決策が生まれてくるかもしれないと思った。

 世界経済が混沌とする中、アメリカ大統領選挙も終盤が近づいている。高橋徹氏「代替案のある生活」の【米国大統領選挙】 スコット・マクニリは、マケイン候補を応援するようだ。のような話題もどんどん出てくるわけだ。

 対して日本では、少し前まで解散総選挙みたいな話だったのに、いつの間にか立ち消えになってしまった感がある。もちろん、こうしている間に解散、ということもありうるわけだが、現状では解散風は止まってしまったようだ。

 世界的な金融危機から経済対策を、というのがその理由とされているようだ。といっても、そもそもが奥村文隆氏「カフェ「セレンディピティ」」の日本の借金で紹介されているように、日本の借金はすでに大変なことになっている。これは政治が何とかしなければならないのだが……。

 小林啓倫氏「シロクマ日報」の「失言」と言うまえににあるように、大臣としての仕事をこなす前に、失言で辞任した人がいる。このケースは、失言というよりも暴言であることがコメントでも書かれているが、その後の動きで、これが確信犯的なものであることも発言されていた。政治家には言葉を大切にしてほしいものである。

 最後に、筆者も驚いた話題を。新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」のドリフターズもビックリ!イギリス諜報部員のアヤシイ変装ツケヒゲ。とにかく見てほしい。007も真っ青の出来事が起きたのだ。

 以上、9月25日から10月1日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿された中から、筆者が気になったキーワードを軸に、ピックアップして紹介させていただいた。しかし残念なことに、本稿で紹介できたのは膨大なエントリーの中のごく一部にすぎない。もし「オルタナティブ・ブログ」に興味を持ってもらえたならば、ぜひ、ほかの投稿も読んでほしい。

 「オルタナティブ・ブログ」の新着エントリーを読むには、最新の投稿から読むと簡単だ。最新100件のエントリーをチェックできるのだ。

 また、ブロガー一覧や、新規参加ブロガーからは、顔写真付きでブロガーを探すことが可能だ。いま旬のブロガーを知りたい場合は、ブロガー・ベスト30をチェック。

 さらに、事務局ブログのブロガー紹介を読むと、新しくオルタナブロガーになった人について、ユニークな紹介もされていて楽しい。ブロガー執筆書籍では、オルタナブロガーが執筆した書籍も紹介されているので、紙媒体の書籍からもオルタナブロガーに触れることができる。

 オルタナティブ・ブログから、ITの今を知る新たな発見があるはずだ。

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