Sunと富士通、仮想化を実現する省電力サーバを発売

米Sun Microsystemsと富士通は「UltraSPARC T2 Plus」プロセッサを搭載し、スループットの高さと仮想化機能、低消費電力を特徴とするサーバ新製品を発表した。

» 2008年10月14日 20時08分 公開
[ITmedia]

 米Sun Microsystemsと富士通は10月13日、「UltraSPARC T2 Plus」プロセッサを搭載し、スループットの高さと仮想化機能、低消費電力を特徴とするサーバ新製品「SPARC Enterprise T5440」の販売を開始すると発表した。

発売したSPARC Enterprise T5440

 SPARC Enterprise T5440は、低消費電力を特徴とするUltraSPARC T2 PlusとSolaris 10 OSにより、複数の業務アプリケーションを1台のサーバで運用できる仮想化機能などが特徴。既存の物理環境をSolaris 10の仮想化環境に移行することで、1つのプロセッサで複数のソフトウェアスレッドを同時に処理するチップマルチスレッディング機能を活用できる。

 UltraSPARC T2 Plusプロセッサを最大4基搭載し、32コア(256スレッド)のマルチスレッド環境と最大512ギガバイトの大容量メモリにより、高いスループット性能を実現している。サイズは4Uと省スペースを実現した。

 省電力性能として、温度変化に応じて回転ファンの速度を調整するインテリジェントファンコントロール(IFC)機能を搭載。消費電力を削減するとともに騒音の低減が可能という。サーバ筐体内を複数の冷却ゾーンに分割した上で、IFC機能を活用することで、温度管理を効率化し、消費電力を抑える。

 富士通の経営執行役常務の山本正己氏は発表文で「SPARC Enterprise T5440は4Uのサーバ筐体で最大256スレッドの大規模なスケーラビリティを提供する。富士通は、顧客のデータセンターにおける省電力性能の向上やサーバ統合、仮想化を推進する」とコメントしている。

 価格は、1.2 GHz UltraSPARC T2 Plusが2基、メモリ32GB、256GB HDD、DVD-RWドライブの構成で621万円(税別)。

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