仙台水産、RFIDで水産物の品質管理 NECと共同で実験

生鮮水産物の品名や数量、価格などをRFIDで管理する実験を仙台水産が開始した。システムの本格運用も見据えている。

» 2008年11月05日 17時04分 公開
[ITmedia]

 水産卸売業の仙台水産とNECは11月5日、RFIDを使って生鮮水産物の品質や価格を管理する実証実験を開始した。水産物の管理を強化し、鮮度や品質の向上と事務処理の削減を目指す。

RFIDによる品質管理のイメージ 生鮮水産物を入れた発泡スチロールをトレサ専用BOXに入れて、専用端末で品質を管理する

 同実験は、生鮮水産物を入れる専用の箱にRFIDを取り付け、品質を管理するもの。現場で品質を管理したり、インターネット経由で遠隔地から確認したりできる。生鮮水産品にRFIDを取り付け、品名や数量、価格、出荷者、産地、海域、物流センター、配送車両、検品検収の情報を管理する実験や、次世代流通メッセージ標準「流通BMS」との連携の検証も実施する。

 量販店などから発注を受けた仙台水産の商品を運ぶ「トレサ専用BOX」を使う。この箱には、温度や湿度、衝撃を記録できるセンサを搭載したRFIDを取り付けている。読み取りには、携帯電話に接続して利用できるRFIDリーダライタを使う。

 仙台水産は本格運用を見据えて実証実験に取り組む。2社は今後、実験を基に生鮮品の流通における在庫管理などの課題解決を目指すとしている。

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