GoogleとMotorola、GNOME Foundationに参加

GoogleとMotorolaは、デスクトップ環境「GNOME」を開発するGNOME Foundationの諮問委員会に参加。モバイルという観点で3者の思惑が一致した格好だ。

» 2008年11月06日 19時29分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 フリー/オープンソースのデスクトップ環境「GNOME」を開発する非営利団体GNOME Foundationは米国時間の11月3日、米Googleと米Motorolaが同団体の顧問委員会に参加したことを発表した。2社はまた、GNOME Foundationに活動資金を出資する。

 GNOMEは2社からの資金を利用して、ユニバーサルアクセス(デスクトップPC、ノートPC、モバイル端末への対応)、ユーザービリティ調査、国際化を強化するとしている。中でもユニバーサルアクセスの1つであるモバイルは今後のフォーカスとしており、2社の参加によりフリー/オープンソースのモバイル技術の進化につながると見ている。

 Googleは自社モバイルOS「Android」を持ち、MotorolaはモバイルLinuxへの取り組みを進めている。GNOMEは現在、「GNOME Mobile & Embedded Initiative」(GMAE)の下、タブレットや携帯電話向けのモバイルアプリケーションの土台技術を開発している。

編集者の一言

 MotorolaはLiMO Foundationで、GoogleはAndroidでそれぞれGTK(GNOME Tool Kit)をすでに活用しているため、今回の発表は予想された動きではある。今回は顧問委員会への参加がアナウンスされているが、今後、より直接的にGNOMEの開発に両社がかかわってくる可能性もあり、次のメジャーリリースとして開発が進められている「GNOME 3.0」への影響も予想される。 (西尾泰三)


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