Sunは2009年に登場予定のJava EE 6の機能を一部先行して実装した商用版Webアプリケーションサーバ「Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude」を発表した。
Sun Microsystemsは11月6日、商用版Webアプリケーションサーバ「Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude」を発表した。OSGiをベースとしたモジュラーアーキテクチャを特長とし、Web開発/運用環境に最適という。サポートは、スタンダードとプレミアムの2種類から選択可能。
オープンソースのWeb開発・実装プラットフォーム「GlassFish v3 Prelude」の商用版となる。軽量ランタイムプラットフォームを核としたモジュラーアーキテクチャを持つ。インストールや管理が簡素化されており、拡張性にも優れるという。
最新版では、JRuby、Groovyなどの動的言語のサポートを強化した。性能を犠牲にすることなく複数の開発言語を利用できるほか、Servlet WebコンテナなしにJRuby on Railsアプリケーションを開発・実装できる。開発環境は、Eclipseと「NetBeans IDE」のサポートを強化し、生産性を改善するという。
「GlassFish Update Center」経由で、最新の「Java Platform Enterprise Edition(EE)6」の機能にアクセスできる。Java EE 6では、「EJB 3.1 Lite」「Java Server Faces 2.0」「JAX-RS 1.0」などがサポートされる予定で、GlassFishのJAX-RS実装「Jersey」を利用し、JavaでRESTful Webサービスを作成することなどが可能という。
2009年に登場予定とされているJava EE 6で実装される機能がいち早く利用できることになる今回の発表。Prelude(前奏曲)の名がついていますが、商用版として十分なな機能強化を図ったようです。Servlet WebコンテナなしでJRubyアプリケーションが動作するようになったことで、適用範囲の拡大も期待されます。(西尾泰三)
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