米GroundWork、システム管理ソフトウェアのコミュニティープレビュー版をリリース

NagiosやCactiなど、幾つかのツールを統合して高度なシステム管理を可能にする「GroundWork Monitor」の最新版がプレビューとして公開された。

» 2008年11月14日 18時18分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 管理ソフトウェアベンダーの米GroundWork Open Sourceは米国時間の11月11日、主力製品の最新版「GroundWork Monitor 5.3 Community Edition」プレビュー版を発表、GNU Public License(GPLv2)の下でソースコードを公開した。

 GroundWork MonitorはITシステム/ネットワークの管理ソリューションで、コミュニティー版はサーバ、アプリケーション、デバイスの監視、性能や可用性のモニタリングなどの基本的機能を利用できる。最新版では、オープンソースのシステム/ネットワーク管理ソフトウェア最新版「Nagios 3.0」を統合し、大規模な実装向けの機能を提供する。Nagiosのほか、RRDtool、nmapなど15種類以上のオープンソース技術を活用したという。JavaとMySQLもプリインストールされている。

 このほかの特長としては、ウィザードベースのインストーラ、デバイスの自動発見/設定ツールなどの機能が強化された。最新版は、同社Webサイトからダウンロードできる。

編集者の一言

Nagios、Cactiなどをはじめ、幾つかのツールを統合した形で、高度なシステム管理を可能にするGroundWork Monitorだが、残念ながら日本での知名度はまだそれほど高くない。とはいえ、国内でも富士通SSLなどが同製品の導入・サポートサービスを展開しており、使い勝手のよさを体感しているユーザーも存在しているのも事実である。おそらくは利用しないであろう高機能を備えた商用の運用管理ツールを選ぶのもよいが、こうした製品が存在するのを知っておいて損はない。(西尾泰三)


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