Amazon、「Amazon SimpleDB」のβ版を公開

Webデータベースの「Amazon SimpleDB」が約1年間の限定βの後、データ保存料金を値下げして公開された。

» 2008年12月03日 08時21分 公開
[ITmedia]

 米Amazon.com傘下のAmazon Web Servicesは12月1日、Webデータベースサービス「SimpleDB」のパブリックβ版を公開した。サイトに登録すれば、誰でもサービスを利用できる。またAmazonは、月額利用料金の一定期間の無料化と、構造化データの保存料金の大幅値下げも明らかにした。

 SimpleDBはスキーマの設計が不要で、自動的にデータをインデックス化する。ユーザーはシンプルなAPIでデータの保存、アクセスができるため、従来のリレーショナルデータベースよりも簡単だという。同社のストレージサービス「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)や、Webアプリケーションの展開用にサーバリソースを貸し出すサービス「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)と連係させて利用できる。

 月額利用料金については、向こう6カ月間は無料とする。ただし無料になるのは1カ月につきマシン利用25時間、データの送信・読み出しは1Gバイトまで、データ保存は1Gバイトまで。それを超えると有料になり、マシン利用やデータ送信・読み出し量などによって既定の料金が掛かる。データ保存料金は、これまでの1Gバイト当たり月額1ドル50セントから、同25セントへと大幅に値下げした。

 また同社は、今後数週間以内に、クラウドベースのアプリケーションの構築に役立つ、SimpleDBの新機能をリリースする計画も明らかにした。新機能「SELECT API」を利用すると、開発者はSQLとよく似たクエリー言語を用いてクエリーの作成やアプリケーション構築を行うことができる。また「Batch Put」は、APIで一括してバッチ処理することで、複数アイテムのアップロードを合理化できる。

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