米Sunが「OpenSolaris 2008.11」をリリース、東芝ノートPCにプリインストールへ

オープンソース版Solaris OSの最新版がリリースされた。コミュニティ機能や開発者向けのリポジトリを5種類用意し、Songbirdなどのアプリケーションを利用できる。

» 2008年12月11日 17時25分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 米Sun Microsystemsは米国時間の12月10日、オープンソース版Solaris OSの最新版「OpenSolaris 2008.11」をリリースした。併せて東芝と提携し、東芝がノートPCにOpenSolarisをプリインストールすることも発表した。

 最新版は、ファイルシステムZFS向けのグラフィカルインタフェース「Time Slider」を搭載、一般ユーザーがZFSの各種機能を容易に利用できるようにした。リポジトリはcontrib、dev、extraなど5種類に分けられ、求める機能に応じたパッケージを入手できる。「GNOME 2.24」を採用し、「Firefox 3」「Songbird」「OpenOffice.org 3」などのアプリケーション、「NetBeans 6.5 IDE」「Eclipse IDE」などが利用可能。

 データセンター機能としては、インストールをサポートする新機能「Automated Installer」を搭載、1つの設定を複数のシステムに適用できるようになった。ストレージフレームワーク「Project COMSTAR」により、OpenSolarisホストをSCSI(Small Computer System Interface)デバイスとして設定できるという。

 ハードウェアは、米Intelの「Xeon」、次世代アーキテクチャ「Core i7」(開発コード名『Nehalem』)に対応する。米Advanced Micro Devices(AMD)の次世代プロセッサ「Shanghai」(開発コード名)の新機能にも対応予定。

 最新版は、ProductionとEssentialsの2バージョンから選択できる。次期版「OpenSolaris 2009.04」は2009年4月にリリース予定という。

 Sunは東芝と提携し、東芝がOpenSolarisをプリインストールしたノートPCを提供する計画も発表した。2009年の初めにも米国で発売する見込み。

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