激減するもすぐに復活、11月のスパム動向クリスマスに便乗するパターンも

Symantecが発表した11月のスパム動向では、大手配信事業の接続阻止で流通量が一時的に激減したが、急速に回復しているという。

» 2008年12月11日 19時06分 公開
[ITmedia]

 米Symantecは12月11日、11月のスパム動向リポートを発表した。大手配信事業者の閉鎖に伴う一時的な流通量の減少を確認したが、直ちに閉鎖前の状況へと戻りつつあるという。

 スパム対策では、11月11日に各国のISP各社が大量のスパムメールを配信していたとみられる米ISPのMcColoへの接続を一斉に遮断し、同サービスが閉鎖した。Symantecの観測では、McColoの閉鎖直後にスパムメールの流通量が閉鎖前に比べて65%減少した。

 しかし観測を継続した結果、11月下旬には34%の減少にまで回復。特にHTMLメール形式によるスパムの大半は、中国にホスティングされているとみられるサーバから送信されていることが分かり、同社ではスパム送信者が一斉に配信サーバを移行したと推測している。

 このほか、クリスマス商戦を意識した「Best Sales 2008!」や「Spend less this Christmas」というタイトルのスパムが急増。サイズ容量の大きな画像データを使用するスパムやインドのムンバイで発生した同時多発テロ事件に便乗するスパムも報告された。

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