東洋水産の北米拠点、SAP ERPで社内システムを統合 即時に情報を把握取引先のプロモーションサービスとも連携

東洋水産が北米に拠点をかまえる米Maruchanは、SAP ERPを用いて製品や会計、プロモーション費用の情報などを一元管理する基幹システムを構築した。実績に見合った販売計画の立案や販売促進の施策に役立てる。

» 2008年12月17日 16時55分 公開
[ITmedia]

 総合食品メーカー東洋水産が北米に展開する製造・販売拠点の米Maruchanは、NECとアビームコンサルティングの支援で基幹システムを刷新した。新システムとプロモーションシステムを連携させて取引先と情報を共有し、プロモーション費用の管理を可視化することで販売戦略の強化を目指す。10月に稼働を開始し、米Maruchanと取引先を含めて約100人が利用している。

 新システムは、SAPの基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」を使い、部門ごとに導入していた購買、生産、在庫管理、販売、会計などのシステムを一元化した。システム刷新前は日次で把握していた生産から販売までの製品情報をリアルタイムに把握し、会計情報とも連携させる。実績に合致した需要、供給予測や販売計画立案が可能となる。

 新システムでは、米Synectics Groupが提供するプロモーション支援サービス「Account Review」を利用して、小売業などの取引先とプロモーション用のシステムを共有した。販売店舗で展開するイベントなどの費用を可視化し、把握できるようになった。取引先や商品ごとに損益を見て、費用管理や予実管理を徹底し、販売促進の施策立案に役立てる。

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