ウイルスもワームもさようなら――歳末、PCの大掃除だ!悲しき女子ヘルプデスク物語(2/4 ページ)

» 2008年12月29日 08時00分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]

「言われてもやらないヒト」は救えない

Aさん ところでさ、年末年始休暇に入る前の段取り、ぼちぼち進めないと間に合わないんじゃない?

わたし まあ、Windows Updateが行われているか、ウイルス対策ソフトのパターンファイルがちゃんと更新されているか、バックアップがきちんと行われているか、などのチェックですね。基本はIPA(情報処理推進機構)が12月22日付で公表した「年末年始における注意喚起」に沿った方針でいこうと思います。

Aさん バックアップについては、通常の「自動バックアップ」がちゃんと動いているか確認しておいたほうがいいね。万が一ってこともあるからさ。


 そういえば以前、RAID構成していたディスクが、同時に2台とも壊れたということがあったっけ。バックアップがちゃんと取られていたから助かったけど、それこそ万が一、ということは十分にあり得る。仕事納めの日にそんなことがあったら、また、サーバールームに初詣でなんてことになりかねない……

わたし 個人のPCについては、各個人の責任でバックアップするよう社内の掲示板へ投稿しておきます。各部署の責任者には、それについての周知徹底を依頼するメールを出しますね。

Aさん そうだね。そこまでやれば、少しは反応があるかな……。


 Aさんの発言はもっともだ。PCのバックアップは面倒。「言われなくてもやるヒト」と「言われたってやらないヒト」に二極化される。そして、後者が圧倒的に多い。掲示板で警告したり、メールでリマインドしたりしたって、ほんの少しの人を救えるだけなのだ。

 「言われてもやらないヒト」は1度、痛い目にあわないとコトの重要性を理解できないだろう。ところが、そんな人に限って、トラブルが発生するとわたしたちヘルプデスク担当者やシステム管理者を目のカタキにするのよね……。せっかくの食事中だというのに、結局仕事について考えちゃって、なんだか虚しくなってきたわたし。ここで、冒頭のセリフとなるわけ。

ちょうどそんなところへ、ランチのサラダやスープが運び込まれてきた。気分をリセットするにはちょうどいい。

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