JavaScriptライブラリの最新版「jQuery 1.3」をリリースしたjQuery開発者は、今後、Software Freedom Conservancyの下で開発を進める。
JavaScriptライブラリプロジェクト「jQuery」の開発者は1月14日、最新版「jQuery 1.3」をリリースした。同時に、開発者や企業の利用や参加が増えたことを受け、今後は非営利団体のSoftware Freedom Conservancyに参加して、開発作業を進めていくことも発表した。
最新版の特徴は、CSSセレクタエンジン「Sizzle」の搭載、最新のドキュメンテーションなどを閲覧・管理できる「jQuery API browser」、jQueryスタイルのAPIを利用したイベントデリゲーション「Live Events」、最新のイベントシステム「jQuery Event Object」など。
中でも、新機能となるSizzleは高速かつ高機能で、これまでのセレクタエンジンと比較して49%高速という。jQueryはSizzleを独立したプロジェクトとするため、Dojo Foundationに寄贈、今後はほかのJavaScript開発コミュニティーとともに開発を進めていくという。
このほか、HTMLインジェクションを一新し、HTMLの追加を高速にした。また、Offsetメソッドも書き直し、処理パフォーマンスを改善するという。
jQuery開発はこれまで、プロジェクトを開始した2名を中心に進められてきたが、コミュニティーが拡大していることを受け、今後はSoftware Freedom Conservancyの下でプロジェクトの運営を進めていく。Software Freedom Conservancyは、Software Freedom Law Centerが立ち上げたフリーソフトウェア開発プロジェクトを保護する事務組織。
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