SourceForge.JP、Google AdSenseを全面開放

SourceForge.JPでは、ホスティングされている各プロジェクトのWebスペースにもGoogle AdSenseの無料開放を発表した。Adsense APIを使用して、ホスティングの運用者がユーザーにAdsenseを開放する日本ではじめての事例となる。

» 2009年01月22日 11時00分 公開
[ITmedia]

 OSDNは1月22日、自社で運営しているオープンソースプロジェクトのホスティングサイト「SourceForge.JP」でホスティングされている各プロジェクトに対し、Google AdSenseの無料開放を発表した。Adsense APIを使用して、ホスティングの運用者がユーザーにAdsenseを開放する日本ではじめての事例となる。

プロジェクトの管理メニューからGoogle AdSenseアカウントの作成も可能に。なお、既に自分のサイトなどでAdsenseを運用している場合も、Adsense API を通じて関連づけが行える

 SourceForge.JPでは、ホスティングされているプロジェクトに対し、バグ管理、フォーラム、Wikiといった機能のほか、自由に使えるWebスペースも提供している。従来、Wikiの部分にはGoogle AdsenseやAmazon.co.jpへのアフィリエイトリンクを作ることができたが、Webスペースでは広告掲載は全面的に禁止だった。しかし、今回の施策により、Google AdSenseを各プロジェクトの意思で自由に利用可能となる。実際の利用にかんする手順はこちらで確認できる。

 技術的にはGoogleが提供するAdSense APIを活用している。このAPIはSourceForge.JPのようなユーザー参加型のサイトで、ユーザーとサイト運営者側での収益分配を実現し、AdSenseアカウント作成や広告の配置といったプロセスをサイトに統合するもの。今回の施策では、広告による収益はユーザーに100%還元するとしている点が注目される。つまり、ユーザーは開発に必要なインフラをすべて無償で利用できる上、Adsenseによる収入も得られることになる。開発に必要なリソースを無償でユーザーに提供し、広告収益を得る機会すらも非独占的なものにしたモデルは、今後業界に波紋を呼ぶとみられる。

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