ASF、依存関係管理ツール「Apache Ivy 2.0.0」をリリース

プロジェクトの依存関係を管理するツール「Apache Ivy 2.0.0」は、追跡や解決、報告などの機能を持ち、ソフトウェアパッケージ管理機能に切り替えずに利用できる。

» 2009年01月26日 15時31分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 Apache Software Foundation(ASF)は1月20日、オープンソースのプロジェクト依存関係管理ツール「Apache Ivy 2.0.0」をリリースした。プロジェクトがASFに移行してから、初の正式リリースとなる。

 Ivyは、プロジェクトの依存関係を管理するためのツールで、追跡、解決、報告などの機能を持つ。主としてJavaの依存関係にフォーカスしているが、あらゆる種類の依存関係管理に利用できるという。開発者はIvyを利用して、「Apache Maven」のようなソフトウェアパッケージ管理機能に切り替えることなくプロジェクトの依存関係を確認できる。

 ビルド管理ツール「Apache Ant」との統合、柔軟性、性能などを特徴とする。リポート機能はHTMLとグラフの2種類を用意、自分のリポジトリを接続したり、コンフリクトマネージャの設定などの拡張機能もあるという。これらに加え、最新版では、Maven2のリポジトリとの互換性、キャッシュ管理などが強化されている。

 Ivyはもともと仏Jayasoftが開発していたプロジェクトで、2006年10月からASFのインキュベータプロジェクトとなった。その後、Antのサブプロジェクトに昇格し、現在に至る。

編集者の一言

β版から約1年。いよいよInyが正式リリースされました。MavenとIvyのどちらもプロジェクト間の依存関係問題を処理できますが、Mavenと異なり、依存関係の管理のみにフォーカスしたのがIvyとなります。Antのサブプロジェクトですので、Antと密接に結合できるようになっているのも特徴の1つです。ソフトウェア開発で避けて通れない依存関係の管理、Ivyで解消してみませんか。

西尾泰三

from DevIT

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