独SAP、2008年度の売上高は14%増厳しい09年度の予想は避ける

SAP AGは、2008年12月31日を決算日とする第4四半期および通年の暫定的な決算報告を発表した。

» 2009年01月29日 19時08分 公開
[ITmedia]

 SAP AGは1月28日、2008年12月31日を決算日とする第4四半期および通年の暫定的な決算報告を発表した。2008年度通年のUS GAAP ベースのソフトウェアおよび関連サービスの売上高は前年比で14%増加し、84億6000万ユーロ(2007年は74億3000万ユーロ)だった。買収したBusiness Objects(BO)の数字が全体を押し上げた。BOを除外した場合の業績は6%増にとどまった。

 一方、2008年度通年のUS GAAPベースの営業利益は、前年比4%増の28億4000万ユーロ (2007年は27億3000万ユーロ)だった。BO買収による繰延保守の一時償却および買収関連費用4億6300万ユーロを除外した場合、2008 年通年のNon GAAPベースの利益は、前年比で18%(固定通貨換算ベースでは24%)増加して33億1000万ユーロ(2007年は27億9000万ユーロ)だった。

 SAPのヘニング・カガーマン共同CEOは「2008年は、前半と後半で正反対の様相を呈した。上半期には好業績を達成したが、過去数十年で最悪の世界経済と金融危機に突入したことで、第3四半期の後半には大きな混乱に陥った」と発表文でコメントしている。同社は、経済およびビジネス環境を取り巻く継続的な不安定さを理由に、2009年度通年のソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上について、具体的な見通しを発表しないとしている。

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