Rackを統合した「Ruby on Rails 2.3.0」のRC1がリリース

Ruby on Rails最新版のRC1が発表された。Rackライブラリを統合するなどアップデートされている。

» 2009年02月05日 17時00分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 オープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」の作者、デビッド・ハイネマイヤ・ハンソン氏は2月1日、最新版「Ruby on Rails 2.3.0」のリリース候補版(RC1)を発表した。最新版はRackの統合など数多くの新機能を搭載、長期的に見て大きなアップグレードになるとしている。

 最新版の特徴の中で、ハンソン氏が強調するのがRackライブラリの統合だ。RailsをRackで動かせるため、Rackのミドルウェア機能を利用してほかのRubyフレームワークとの連動が容易になるという。Rackの統合により、CGIはプロキシインタフェースでのサポートとなる。Rackは、Action ControllerでRailsアプリケーションを高速に動かすプロジェクト「Rails Metal」でも利用されている。

 プロジェクトで利用するgemsなどのスタックを特定し、Railsがアプリケーションスケルトンの作成時に自動的にスタックを組み込めるテンプレート機能も導入された。このほか、プラグイン「Rails Engines」の強化、複雑なフォームを容易に処理するためのNestedフォームの追加なども特徴となる。

 ハンソン氏は「ほとんど完成しているが、新機能がたくさんあるため正式版リリース前にテストしたい」として開発者にテストを呼びかけている。

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