カカクコム、月間1億PVのモバイルサイトで即時のアクセス解析を実現トラフィックの急増にも対応

カカクコムは、アクセス解析ソフトウェアを使い、月間1億ページビューを稼ぐモバイルサイト「価格.comモバイル」のトラフィックをリアルタイムに解析している。

» 2009年02月12日 19時49分 公開
[ITmedia]
価格.comモバイル 価格.comモバイル

 カカクコムは、同社が運営する価格比較のモバイルサイト「価格.comモバイル」にアクセス解析ソフトウェアを導入し、稼働を開始した。訪問者数や動線をリアルタイムに解析して機能やサービスの強化につなげる。ソフトウェアを提供したオーリック・システムズが2月12日に発表した。

 価格.comモバイルでは2008年7月、商品を掲載している店舗のモバイルサイトに閲覧者を誘導するサービスを開始した。その後、商品の購入手段や購入後のフォロー、店舗への顧客情報の提供などを行うために、モバイルサイト内の効果を正確に測定したいと考えていた。

 カカクコムが採用したのはオーリック・システムズのパケットキャプチャ型アクセス解析ソフトウェア「RTmetrics」。訪問者数といった基本的な指標に加え、モバイルサイト上での閲覧者の動線を解析できる。ページビューの推移を携帯電話のキャリア別に時間や期間で比較することや、ワンセグやFlashなどの端末機器ごとに解析することも可能だ。

 ネットワークを流れる情報量(トラフィック)の急増にも対応できる。価格.comモバイルでは月間1億ページビュー(閲覧数:PV)を獲得しているが、こうしたトラフィックでもリアルタイムに解析できるという。

 RTmetricsは、専用のソフトウェアがインターネット上で自動的にデータを集める「ロボット型検索エンジン」の巡回状況を把握し、どのようなキーワードが検索されているかを自動で解析することも可能だ。これにより、カカクコムではモバイルサイトのアクセス数に関する店舗への報告業務を効率化できたという。

 導入にあたり既存のシステムを変更しなくても済み、訪問者数や動線を正確に解析できる点が、RTmetricsの採用の決め手になった。NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアに対応していることも評価した。

 今後カカクコムは、アクセス解析の結果を従来のサービスや機能の強化につなげる。既にホテル・予感の予約サイト「yoyaQ.com」でもRTmetricsを導入するなど、ほかのグループサイトへの導入拡大を検討している。

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