ネットいじめの3つの特徴オルタナブログ通信(2/4 ページ)

» 2009年02月20日 16時54分 公開
[森川拓男,ITmedia]

ネットブックが熱い!

 オルタナティブ・ブログ運営事務局・鈴木麻紀氏「事務局だより」の<ホットピックス>ネットブックでビバノンノンで、オルタナブロガーの熱い話題として、ネットブックが取り上げられた。確かに、「VAIO type P」を始めとして、過去にもいくつか取り上げたが、こうやってまとめられると、ジワジワと浸透していることがうかがえて面白い。

 今回の期間では、以下のようなエントリーが書かれていた。はたして読者が注目するネットブックはあっただろうか。

ブロガー ブログ ネットブック関連エントリー
加藤和幸氏 てくてくテクネコ 【HP mini 1000】ヴィヴィアンに会って来ました
中村昭典氏 中村昭典の、気ままな数値解析 【49,980円】 ミニノートはミニである、という原点
谷川耕一氏 むささびの視線 VAIO type Pがやっと届いて、いきなりつまずいている
新倉茂彦氏 新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ ガチャピン&ムックのUMPCが凄いところ

ログが残る、ということ

 1月21日にオルタナブロガー入りした横田真俊氏「フロムインターネット」。2月9日にインターネットは何のために作られたのか?というエントリーが書かれた。実に興味深い。この続きが気になって仕方がない今日このごろである。

 そして、このインターネットというものに関して、もう1つ興味深いエントリーがあった。オルタナティブ・ブログ運営事務局・鈴木麻紀氏のこのブログを読む1000年後のあなたへだ。実に深い内容だと感じた。そして、鈴木麻紀氏がこのようなことを考えるキッカケともなったのが、筆者がネットの逆流(10):ブログでの名誉毀損で国内初の一斉摘発 一歩間違えれば自分も加害者で取り上げたニュースだった。

ネットいじめの3つの特徴

 2月5日、お笑い芸人のブログへ誹謗中傷の書き込みをしたとして、警視庁中野署が17〜45歳の男女18人を名誉毀損容疑で書類送検する方針を固めたと報じられた。このことは、武田圭史氏「武田圭史のセキュアーで行こう!」の2月2日〜8日のセキュリティ・ニュースランキングでも、【1位】ブログ中傷書き込み、18人名誉棄損容疑で書類送検として取り上げられている。書類送検という形なので、今後の動きを注視する必要がある。

 この事件は、山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」の「10年間ネットで中傷」から考えるネットいじめの3つの特徴にあるように、いろいろなことを考えさせてくれるのに十分な出来事だった。鈴木麻紀氏も指摘したように、ログは残るのだ。そして、山口陽平氏が指摘するように、証拠も残るのだ。このことをしっかりと肝に銘じておきたい。

 この件は、メディアの役割についても考えさせられた。以前も取り上げたが、新聞やテレビといったマスメディアの凋落が指摘されて久しい。だが、いくらネットの発達でニュースの取得が簡単になったとはいっても、取捨選択しないと埋もれてしまい、肝心な情報が見つからなくなる。そこにマスメディアの意義があるわけだが、日本ではまだネットとの連携はうまくいっていると思えないところも多い。

 一方アメリカでは、早い動きがあるようだ。小林啓倫氏「シロクマ日報」のNew York Times、記事検索APIを公開で紹介されたように、「1981年以降に同紙に掲載された280万記事の全てを検索可能」になったという。松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」の米オンラインメディアは相当に速く動いているでも触れられているが、日本のオンラインメディアの立ち位置は、今年が勝負の年となるのかもしれない。

国防総省がクラウド構築?

 関孝則氏「クラウド的な世界へ」の国防総省がクラウド構築によると、アメリカの国防総省がプライベートクラウドを構築してサービスを始めたという。国として取り組むというのだから、興味深い。日本政府の行動や、いかに。

 クラウドに関する興味深いエントリーがもう1つあった。山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」のSaaSでどうするシステム監査だ。注目点は後段の「SaaSのサービス元が倒産して夜逃げしてしまった」場合はどうなるのか。この不況下では慎重にならざるを得ないだろう。

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