市場に期待するAndroid開発者たち有料アプリに集まる期待(2/2 ページ)

» 2009年02月23日 15時25分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK
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ルートを目指せ

 NYLUGミーティングの出席者たちは、システムのルートへアクセスする方法や、Google開発者たちが意図しなかったこと、例えばDebian Linuxシステムを追加するなど、Androidに取り組むためのさまざまな手法についても議論をスタートさせた。Android携帯はDebianをインストールしたり、カスタムファームウェアを利用するようには設計されていない。しかし開発コミュニティでは、それらを実現する方法が既に考案されている。システムのルートへアクセスすることで、開発者はブートロードをアップデートしたり、カスタムファームウェアをインストールすることが可能になる。ルートへ到達するためにはAndroid OS RC29か、それ以下のシステムが必要になるが、それらはいくつかの開発サークルで入手可能だという。

 ルートにアクセスし、カスタムファームウェアを実行する理由はさまざまだ。例えば、バグフィックス、スプラッシュ画面の変更、DebianやBusyBoxなどのアプリケーションのインストール、役に立つカーネルモジュールの追加、あるいはマルチタッチやティザリング機能の追加などがある。

 グプタ氏はNYLUGのプレゼンテーションで、Linuxコミュニティに開発者の大集団が存在することから、「GoogleがAndroidのベースとして、Linuxを選択すると信じている」と述べた。さらに同氏は、Androidプラットフォームの注目すべき機能をいくつか取り上げ、Android Cupcake開発ブランチによる新機能とバグフィックスを紹介した。GoogleはAndroidのコード開発をパブリックおよびプライベートブランチで進めている。「Googleによると、新しい、未発表のハードウェアやドライバなどをサポートするためにプライベートブランチを維持しているという」と同氏。

 グプタ氏によると、プライマリ開発プラットフォームは、Ubuntu Linuxの32ビットおよび64ビット版(32ビット版が好みだという)、そしてMacOS X環境だ。開発者はAndroid Developer Phone 1(ADP1)も入手すべきだという。ADP1はT-Mobileだけでなく、他のサービスでも利用できる。

 さらにグプタ氏は、Androidコードをノートブックで実行できるようにするx86ブランチについても開発者は考慮すべきだとしている。

 なお携帯電話関連ニュースとして、NeoWinが報じたところによると、Googleは「Mobile World Congress」でiPhone向けのオフラインGmail機能のデモンストレーションを行ったという。

 ノベルのデベロッパーリレーション担当副社長で、オープンソース「Mono」プロジェクトの創始者であるミゲル・デ・イカザ氏は、Android G1上で実行するMonoに関する記事をブログに掲載した。

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