デモで実感!――サーバ仮想化&バックアップ最新のサーバ統合事情を知る

サーバルームの省スペース化や運用負荷軽減を目的に、仮想化によるサーバ統合を検討する企業は多い。しかしカタログの情報だけでは「サイジングはどうすれば?」「仮想化によるオーバーヘッドはないのか?」「仮想環境でのバックアップはどのような構成か?」といった疑問が晴れないだろう。リアルな疑問を解決できる場はあるのだろうか?

» 2009年02月27日 10時00分 公開
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仮想化を基礎から理解

 仮想化によるサーバ統合ソリューションが関心を集めており、多くの企業でサーバ仮想化の導入が進みつつある。しかし、「サーバの仮想化はどうやって構築すればいいか分からない」「サーバ統合によるメリットをもっと知りたい」という企業も少なくない。そうした企業のIT部門担当者に適したセミナーがある。東京と名古屋で毎月開催されている「NEC SIGMABLADE+VMwareが実現する! 仮想化サーバ統合デモ&セミナー」だ。

 同セミナーの狙いは、NECのブレードサーバ「SIGMABLADE」、およびヴイエムウェアの仮想化ソフトウェアによって実現されるサーバ統合についての理解を深めてもらうことだ。NECが提供するVMwareの最新仮想化ソリューションが、デモを通じて詳しく解説される。受講料も無料だ。少人数制で開催され、講演者との距離感が近く、聴衆からの質問の手もよく挙がるという。

 1月下旬に行われた同セミナーを例にとれば、ヴイエムウェアのセッション、「VMwareによる仮想化技術入門」で、「VMware Infrastructure 3」についての基礎的な技術解説、コスト削減や運用管理の簡素化、事業継続性など、VMwareの導入メリットが紹介された。またサーバの利用率がどれだけ向上するかという測定値、VMwareの高い信頼性を証明する無停止稼働日数といった実データが公表されたほか、VMwareのハイパーバイザー型アーキテクチャー、仮想環境の運用効率を高める「vMotion」をはじめとする各種ツールの機能が紹介されている。

 なおNECは、国内でいち早くVMwareとのパートナー関係を築いたサーバベンダーであり、2002年からVMwareを取り扱い、現在までに1500システムを超えるVMwareによるサーバ仮想化の導入実績を持っているという。

SANブート専用モデルを含むSIGMABLADEの豊富なラインアップ

NEC クライアント・サーバ販売推進本部 谷長薫氏

 続くセッションでは、NECのクライアント・サーバ販売推進本部の谷長薫氏が、VMwareによるサーバ仮想化のプラットフォームに適したSIGMABLADE、およびNEC独自のサーバ統合管理ソフトウェア「SigmaSystemCenter」を紹介した。

 サーバ統合には、ブレードサーバとVMwareの組み合わせが最適なソリューションだとみられている。サーバ統合では、仮想化によって既存資産の容易な移行を図りながら、サーバ台数を削減し、さらにシステム変更へも柔軟に対応できることが求められる。しかし、実際にサーバ統合を進める際には、設置スペースや消費電力の削減、運用管理性の向上なども期待される。これらは、単にサーバ仮想化の技術だけで解決できるものではない。そこで、仮想化にブレードサーバと管理ソフトウェアを組み合わせることによって解決を図ろうというわけだ。

 「ブレードサーバの最大の特長は、省スペースという点。これは、サーバだけを省スペース化するのではなく、LANスイッチやKVMスイッチ(CPU切替機)といった機器も含めて集約し、省スペース化を実現するということ。また複数台のサーバがまとまったシステムでは、電源やファンなどをシャーシで共有しているため、通常のラックサーバを積み上げた場合よりも消費電力が少ないというメリットがある」(谷長氏)

 こうしたメリットは、ブレードサーバなら当たり前ともいえる。しかしSIGMABLADEには、NECならではの特長が備わっているという。例えば、SANブート専用のディスクレスモデル「Express5800/120Bb-d6」は、ブレードのハードディスク用スペースがすべてメモリスロットになっており、最大で48GBのメモリが搭載できる。「同時に複数の仮想マシンを実行するサーバ仮想化環境には打って付けの製品」と谷長氏は話す。また、120Bb-d6は、VMware社の最新仮想化ソフトウェア「VMware ESXi 3.5」を専用USBフラッシュメモリに搭載し、あらかじめ組み込み出荷を行うことも可能だ。

SIGMABLADEにおけるVMware ESXiの実装イメージ。ブレードサーバ、仮想サーバ、VMware ESXi、ストレージを統合管理できる

 一方「Express5800/120Bb-m6」では、ブレード内部に最大6台のハードディスクを搭載できる。シャーシに搭載可能なストレージブレードを用意した他社製品もあるが、NECでは1台のブレードに2Uラックサーバと同等の拡張性を持たせることで、ラックサーバからの移行しやすさを狙っているという。いずれも、他社にはないNEC独自のユニークな製品だ。

 SIGMABLADEでは、シャーシ(NECでは「ブレード収納ユニット」と呼ぶ)にもこだわりがあるという。シャーシには大型の「SIGMABLADE-H V2」と小型の「SIGMABLADE-M」の2種類があるが、大型シャーシは10Uサイズに最大16ブレードを格納でき、業界最高レベルの高密度を誇る。最大80Gbpsという高帯域のバックプレーンが確保されており、将来的なネットワークの高速化にも対応しているところも、SIGMABLADEのシャーシが優れている部分となる。

欠かせない物理/仮想環境の一元管理

 SIGMABLADEの機能を引き出すため用意された統合運用管理ツールが、SigmaSystemCenter(SSC)だ。SSCには以下のような4つの特長がある。

  • ハードウェアからの情報を自動的に検知して、サーバに対して動作指示を与える「自律運用ルールエンジン」
  • 物理サーバと仮想マシンの両方に対応する一元運用管理機能
  • OSやアプリケーションを一括配信するプロビジョニング機能
  • 障害や高負荷などハードウェアの異常を自動検知する機能

 これらをより分かりやすく紹介するため、セミナーでは、ITプラットフォーム販売推進本部の渡辺紀仁氏によりデモも行われた。SIGMABLADE上に構築されたVMwareによるサーバ仮想化環境と、その環境をSSCで監視・管理する状況を再現したもので、最初のデモでは、「1台の仮想サーバに高いCPU負荷がかかった場合、どの物理サーバ上で稼働するどの仮想マシンに異常があるか?」を通知するまでの動作が紹介された。異常個所は、画面上のツリー図をプルダウンして絞り込めるので、異常動作のプロセスを発見も容易だ。

 次いで行われたのは、vMotionの機能を使ったデモ。ここでは、通信機能の異常を想定して、異常が発生した物理サーバから別の正常な物理サーバへ仮想マシンを移動するまでの操作が紹介された。この機能を利用すれば、業務を継続しながら仮想マシンの移動が可能になり、システム全体の可用性は大きく向上することになる。

仮想マシンを停止することなく、物理マシン間を移動させるvMotion

 最後に紹介されたのは、SSCの機能で実現する「N+1リカバリ」のデモである。このデモは、OSが導入されておらず、電源も投入されていない予備のCPUブレードを用意し、運用中のブレードに何らかの障害が発生したら、予備ブレードを立ち上げるというもの。この機能を使えば、HAクラスタ構成のように1対1の予備システムを用意する必要はない。ただし、リカバリには5分程度の起動時間がかかるため、システムに求める可用性を見極めて選択する必要があるだろう。

仮想環境におけるバックアップ手法を紹介

 続くセッションでは、VMware環境におけるバックアップ手法について、ITプラットフォーム販売推進本部の小野喜一氏が解説した。VMware環境のバックアップ/リストアには、「LAN経由のバックアップ」、VMware環境を意識しない「RAWデバイスマッピング(RDM)」、VMwareに用意されている「VMware Consolidated Backup(VCB)」などの方法がある。

 そもそも「バックアップ」とは、データ保全・管理という局面で重要なファクターであるが、様式は様々でありシステム毎にコンサルが必要なケースが多い。その中でもVMware環境下において、NECとしてはシステム検証も含めて確立された方式を有している。本セッションでは、代表的な3種類のバックアップ方式について説明した。

 例えば、LAN経由のバックアップは最も容易に構成できるが、ネットワークの転送速度の制限から、総容量が1テラバイト以下の場合に適している。それ以上だとバックアップ時間が大幅に遅延し通常業務に影響を及ぼす場合があるからだ。一方RDMは、バックアップサーバから認識させる領域を通常のファイルシステムとして認識させることができる。このため、共有ストレージとのレプリケーション連携を利用し、通常のバックアップサーバからデータバックアップを実施できる。バックアップ構成を組む時に仮想マシンであることを意識する必要がないのだ。またVCBでは、バックアップ実行前に仮想マシンのスナップショットを確保する。この機能により、共有ストレージを利用していても RAWデバイスとしてマッピングすることなくバックアップ運用が可能となる。仮想マシン単位やファイル単位といったバックアップ方式を選択できることも特長の一つだ。

 ハードウェアの観点からは、VMware環境下では大容量データを集約するシステムになりうる要素が多く、共有ストレージのほか、災害対策用にテープバックアップも必要不可欠な機器になってくる。VMwareのバックアップ運用設計を考える場合、製品と一体となったシステムの設計、および構築設計を行うことが重要である。NECでは、iStorageDシリーズ、Eシリーズといった共有ストレージやiStorageTシリーズ、HSシリーズといった大容量バックアップ装置も備えているため、環境に合わせて選択できる。

 最後のセッションでは、NECのサーバ統合ソリューションがITプラットフォーム販売推進本部の赤出川勝彦氏によって紹介された。「Alchemeister」と呼ばれる同社のソリューションは、サーバ統合を目指す企業に対し、現状のサーバ環境を調査・分析して製品と技術、統合手法を選択して提供するというメソドロジーサービスである。サーバ環境の情報収集・分析ツールはNECが独自に開発したものであり、分析結果に基づいて作成された「サーバ統合計画書」が最終成果物になる。

 赤出川氏によると、サーバ仮想化を導入するにあたり、多くのユーザーがパフォーマンスの劣化やサイジング、障害時の影響、サーバ管理の複雑化といった不安や心配を抱えているという。「これらの不安や心配を解消するのが、Alchemeister。NECがこれまでのプロジェクトで培った経験と製品ラインアップで、システム運用を効率化できる最適なサーバ環境を提供できる」(赤出川氏)


 サーバの統合計画をカタログ上だけで検討するのではなく、デモを通じて理解でき、個別の質問や相談にも応じてもらえる本セミナーのような場へ足を運ぶことも、有効な検討手法といえるだろう。

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「仮想化サーバ統合 デモ&セミナー」 開催
開催日 ・ 2009年3月26日(木)
・ 2009年4月15日(水)
・ 2009年5月21日(木)
・ 2009年6月17日(水)
時間 13:30〜17:00 ※Q&A、個別ご相談時間を含む
会場 NEC本社ビルのプラットフォームイノベーションセンター(東京都港区・田町)
 ※Q&A、個別ご相談時間を含む
 ※名古屋地区でも開催中
概要 ・ VMwareによる仮想化技術入門(ヴィエムウェア株式会社)
・ SIGMABLADE/Sigma System Center ご紹介・デモ(NEC)
・ NECサーバ統合ソリューション ご紹介(NEC)
・ Q&A、個別ご相談
参加費 無料
定員 各回20名様/先着順

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提供:日本電気株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日