じわじわと冒される Twitter依存オルタナブログ通信(3/4 ページ)

» 2009年02月27日 17時01分 公開
[森川拓男,ITmedia]

Twitterの収益モデルとは?

 どんどんユーザー数を増やしているTwitterだが、ビジネスモデルはどうだろうか。ITmedia海外速報部・澤由紀子氏のTwitter、大手VCから3500万ドル獲得では、Twitterが出資を受けたニュースを紹介した。これはTwitterに変化を及ぼすだろうか。澤氏は、Yahoo!もテキストだけのポータルだった初期のころが見ていて楽しかったというが……。

 Twitterを使い込んでいくと、どんどん広がりができてくる。しかし無尽蔵に増やすと大変だ。加藤恭子氏は、「きょこ コーリング」のTwitter考その1:フォロー先は絞る?で、情報の洪水を防ぐため、フォローする人、される人を絞り込んでいるという。読者はどう利用しているだろうか。

 そして、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」の<更新情報>ワタシがTwitterから離れられなくなっているワケ。Twitterを使わなかった人が、再び使い始め、離れられなくなっていく様子が見えて興味深かった。

 Twitterなどのソーシャルメディアについて、アメリカでの動きを紹介してくれたのが、久野麻美子氏「ポジティブ果実のなる木」のソーシャルメディアマップ:アメリカの事例だ。小林啓倫氏「シロクマ日報」の「お父さんのための Facebook 講座」開講では、アメリカでスタートしたFacebookについて紹介。また、意外に高齢?Twitter ユーザー像で、若者が主軸ながらも、意外と中高年にも利用されているという現状を紹介してくれた。

 そんな中で、加藤恭子氏「きょこ コーリング」のTOSHIをマイミクにしてみました&SNS考には、mixiでシンガーソングライターのTOSHIのマイミクになったこと、そしてCUというYahoo!の完全招待制実名SNSのユーザー総数が、TOSHIのマイミクよりも少ないということが書かれていた。この差はどこから出てくるのだろうか。

 竹内義晴氏「竹内義晴の、しごとのみらい」の「さすがにmixiにはみんなが参加しているだろう」…という思い込みでは、意外な落とし穴を紹介してくれた。確かに、「当たり前だろう」という思い込みを持って接すると、信頼関係を崩してしまうかもしれない。mixiが有名でも、「SNSとはmixiのようなものです」という説明では分からない人もいるというわけだ。それは、Twitterも同じだろう。

国防総省でのクラウド利用の広がり

 関孝則氏「クラウド的な世界へ」の広がる国防総省でのクラウド採用によると、アメリカではクラウド採用がどんどん広がっているそうだ。メリットとリスク、その狭間でクラウドは着実に広がっているのだ。

 しかし、日本では大きな障害がある。内田隆平氏「日本のITは世界を制す!?」の日米のPaaSの価格差は深刻では、PaaSで提供するサービスの日米の価格差を指摘しているが、これはかなり問題かもしれない。

 先ごろクラウド本を上梓したばかりの林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」の政府とクラウドコンピューティングは、日本政府の動きをまとめてくれた。また、3月から始まる「J-SaaS」について、「J-SaaS」のこれからでまとめてくれた。

 とにもかくにも、クラウドサービスの今後には注目だ。

オバマ大統領の空気創り戦略とは

 オバマ大統領の登場は、異常なほどの盛り上がりだった。これについて、玉川岳郎氏「ニュータイプになろう!」の空気を創るという戦略というエントリーが書かれている。確かに空気感は大きいだろう。日本の麻生総理とはえらい違いだ。

 そのオバマ大統領はIBMのCEOと語り合い、その結果IBMが動いたという。吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」のIBMが本気でやっている面白いこと。いっちょ、のってみるか。と、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の新しいアジェンダ:IT業界が、地球を救うで取り上げられた。はたしてその行方は?

日本経済はどうなるのか?

 小池良次氏「小池良次の米国情報通信ブログ」のOn Vox: CATV業界4位、チャーターが会社更生法申請へを見ると、アメリカも大変だという認識を新たにする。

 そして玉川岳郎氏「ニュータイプになろう!」のGDP年率12.7%ダウンの意味では、内閣府が発表したGDP年率12.7%減少という数値が35年ぶりという大きなマイナス幅であることに触れるも、端的に対比してはならないと指摘。経済情勢、社会情勢などがまったく異なるからだ。しかし、こういう数字を出されると、どうしても比較してしまいがちだ。はたして、経済はどう進んでいくのか。

 西脇資哲氏「IT世界の車窓から」の不況はあと2年続く@青山Oracleエグゼクティブセミナ(写真アリ)では、セミナー講演での「この不況は2年は続きます」という論を紹介しながら、今後について考察している。

 川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」のこの不況下でも勝ち組がいる?!にあるように、不況といいながらも勝ち組はある。辻俊彦氏「キャピタリストの視点」の社員が創る動画広告で紹介された事例のように、不況打破のための元気があるかどうかが、1つのカギになるのかもしれない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ