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» 2009年03月23日 06時03分 公開

アーカイブソリューション新潮流:NASAも認めたコンテンツ運用の切り札 (1/2)

日々増加する業務コンテンツをどう管理し、安全なサイクルの中で運用するかに頭を痛めているIT担当者は多い。アーカイブされたコンテンツをビジネスに活用する動きも出始めており、ストレージソリューションの重要性は増すばかりだ。

[大西高弘,ITmedia]

活発化する過去コンテンツの利用

 経営環境は今後も予断を許さない状況だが、各企業のビジネス活動は緩むどころか、ますます激しさを増していく一方だ。定期的に蓄積していく財務関連のデータに加え、さまざまな顧客への提案、それに伴う多様な書類の作成、メールのやりとりなど、企業で扱うデータ量は今後も増加しつづけることは明らかだ。業務効率化を目指して、製造業を中心としてあらゆる紙ベースの文書を電子化する動きは以前から進行してきており、それに伴って1文書のデータ規模は大きくなる一方だ。また、J-SOX対応においても2009年はより本格的なデータ管理が求められるようになってくる。紙ベースの書類を電子データに変換する作業は多くの企業でかなり進行してきているが、保管方法や活用については明確なプランを持っていないケースも散見される。

 このようなデータはただ保管しているだけでなく、いざというときにいつでも検索して閲覧できること、一定期間の保管、活用が終われば確実に消去することが求められる。こうしたデータ保管・活用・消去というサイクルをIT部門の担当者が管理しているケースが多いわけだが、この管理に多くの工数がかかっていることは意外と知られていない。長期保存の対象となったデータはテープメディアやCD、DVDでアーカイブしていることが多く、この作業そのものと保存されたメディアの管理は大変手間がかかり負担は大きい。また、そこで保管されたデータを再び取り出して活用するのも時間がかかり、また取り出されたデータの管理についても神経を尖らせなければならない。さらにデータのロストも大きな不安材料になる。テープなどは経年劣化が進むとデータが消失してしまう危険が伴うし、サーバ内のディスクに一時的に蓄積しているケースなどでも、同様の危険がある。

 このように更新しないフィクスされたデータを安全に長期保管し、必要に応じて簡単に参照できるソリューションに対するニーズは、今後ますます高まっていく。そこでストレージソリューション分野においてワールドワイドで豊富な実績を持つ日立製作所 RAIDシステム事業部に話を聞くことにした。

データの真正性を固く保持する

 「書き換えをすることのない各種の企業内コンテンツをどう管理していくかは、今は目立たないかもしれませんが、今後注目されるソリューションとなるでしょう」と語るのは日立製作所 RAID事業部のファイルストレージ戦略・開発統括センタの堀本徹主管技師だ。

 堀本氏はポイントとしてアーカイブされたデータを随時参照するケースが増えていることを挙げる。「コンテンツを書き換えられたり、紛失されることがないように、確実に長期保管、消去することに加えてそれらを直ぐに参照できる仕組みが求められています。そこまでのニーズに確実に応えるプラットフォームは当社でいえば『Hitachi Content Archive Platform』があります」

最大344TBまで容量拡張が可能な「Hitachi Content Archive Platform」

 「Hitachi Content Archive Platform」(以下、HCAP)は2007年5月に発表された日立のアーカイブ向けのプラットフォームだ。この製品は、電子メール、各種ログ、ERP、各種ファイル、文書などのアーカイブソフトウェアと組み合わせることで、一定期間ネットワーク上で共有されたデータを長期保管し、参照とその管理も行いながら、保管期間が経過したデータを確実に消去することができる。また、コストの低いSATAディスクを使用し、最大344TBまで容量拡張が可能で、データの保管期間が製品そのもののライフサイクルを超える場合でも、保管期間を引き継いでマイグレーションでき、データの長期保管に対応する。

 長期に安全確実に保管するため、同製品は様々な機能を採用している。

改ざん防止として、WORM(Write One Read Many)機能は、一度書きこんだデータは管理者や内部監査人であっても改ざん、削除ができないようになっている。また保管データに対して保管期間を設定でき、保管期間を経過したデータの削除については、ディスク上のデータ領域を特定の手順で何回も上書きすることにより、保管データがディスク上に残らないようにする。

 保管データの保護も万全で、万一のデータ破損への備えについても、全てのデータのハッシュ値を定期的に自動計算し、以前のハッシュ値と比較することで真正性をチェックできるようになっている。またデータを自動複製することで、レプリカの1つが消失した際も自動的に修復できる。さらにRAID6方式によって、ハードディスクが同時に2台壊れた場合でも、データ保管、参照、検索を継続できるようになっている。

 堀本氏は「データはすべてAES-128ビットで暗号化し保管することができます。万が一ハードディスクが盗まれても情報が漏えいすることはありません。また、管理者権限もシステムの設定や検索実行、アカウント登録など役割別にきめ細かく設定することができます」と安全性への配慮を強調する。

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