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» 2009年04月30日 21時43分 UPDATE

2008年度決算発表:富士通、急速な市況悪化受け減収減益――2010年度見据えた手当て進める (1/2)

富士通は4月30日、2008年度決算を発表した。

[大西高弘,ITmedia]

SIビジネスは増収、コスト効率化進める

 2008年度の連結決算では、売上高4兆6929億円、営業利益687億円、経常利益150億円で当期純利益はマイナス1123億円。前年比では、売上高がマイナス6378億円の12.0%減、営業利益はマイナス1362億円の66.5%減、経常利益はマイナス1477億円の90.8%減となった。

 主要セグメント別では、テクノロジーソリューション(システムインテグレーション、コンサルティング、アウトソーシングサービスなど)が営業利益1887億円、ユビキタスプロダクトソリューション(パソコン、携帯電話、HDD、光送信モジュール)が同5億円、デバイスソリューション(LSI、電子部品、機構部品)は同マイナス719億円。

 テクノロジーソリューションの売上高3兆770億円のうち、海外での売り上げは9503億円、同様にユビキタスプロダクトソリューションの同9491億円に対して海外での売上高は2903億円、デバイスソリューションでは同5876億円に対して2154億円となった。

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 3つの主要セグメントで営業利益が前年比プラスだったのは、テクノロジーソリューションのみで、85億円増、増減率プラス4.7%だった。テクノロジーソリューション事業の中でサービス分野(SIビジネス、アウトソーシングサービス)は売上高では前年より減少したが営業利益は前年増で、国内のSIビジネスの増収効果、コスト効率化が英国での一部不採算プロジェクトの損失を埋めた結果となった。またテクノロジーソリューション事業でのもう1つの柱であるシステムプラットフォーム分野は、キャリア向けルータ装置などで伸長したものの、UNIXサーバの販売不振などで減収減益となっている。

 今回の発表では、LSI事業、光伝送システム、HDD事業の各固定資産の特別損失に計上していることが明らかになった。損失額合計は589億円。また事業構造改善費用も計上されており、総額は連結で541億円。内容としては、HDD事業のうちドライブ事業を東芝に、記憶媒体事業を昭和電工に譲渡することで契約締結がされたこと、LSI事業では製造ライン設備の処分費用として113億円が計上されたことなどが発表された。

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