Weekly Memo:NECと富士通のトップが語るクラウド事業 (1/2)
NECと富士通のトップが先週、相次いでクラウド事業について語った。4月下旬にそれぞれサービスの提供形態を発表した両社。トップはどんなメッセージを発したのか。
C&Cクラウドでグローバル市場に挑戦
NECの矢野薫社長と富士通の野副州旦社長が先週、会見や講演で相次いでクラウド事業について語った。両社は4月下旬にサービスの具体的な提供形態を発表したばかり。両トップはそれを踏まえて、それぞれ同事業にかける意気込みを示してみせた。
NECの矢野社長は先週12日、2008年度決算発表の会見で、今後のITネットワークソリューション分野における最大の注力ポイントとしてクラウド事業を挙げた。
同社では4月23日に、新たなクラウド指向のサービスとして「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」を発表。業務プロセス改革からシステム提供・運用までのライフサイクルマネジメントをサポートするのが特徴で、企業の基幹業務を支えるサービスを業種別、提供モデル別に用意するとした。
矢野社長はこのサービスの背景にあるものとして、「NEC自身の業務プロセス改革」を挙げ、こう語った。
「NECグループでは現在、社内の基幹システムの全面刷新を進めている。グループ内の販売、経理、資材調達などに関するシステムをデータセンターに統合・集中して新たな基幹システムを構築することにより、NEC本体およびグループ会社に対してクラウド指向のサービスを提供する予定だ。この取り組みを通じて培った技術やノウハウをもとに、幅広い事業展開を図っていきたい」
矢野社長はまた、NECが推進するクラウド事業には、企業内統合を図る「プライベートクラウド」、公益基盤サービスとしての「ソーシャルクラウド」、通信事業者などに次世代ネットワークサービスを提供する「キャリアクラウド」といった3つの領域があると説明。そしてこう続けた。
「3つの領域でクラウド事業を展開していくには、ITとネットワークの両方の進化を融合させていかなければならない。そこでもしNECグループに不足する要素や、新たな顧客基盤を確保できる可能性があるならば、M&Aも積極的に行っていきたい。そうして活動領域をさらに広げ、ITとネットワークの進化を融合させたC&Cクラウドを推進することによって、グローバル市場での本格的な戦いに挑んでいきたい」
C&Cクラウド――この言葉に矢野社長の思いが凝縮されていた。
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決算会見でクラウド事業について語るNECの矢野薫社長
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