Time Warner、AOLの分離を正式に発表ネットバブルの名残りに幕

Time Warnerが昨年のCATV部門に続き、AOLの分離を正式に発表した。AOLは年内に独立した株式公開企業になる。

» 2009年05月29日 12時14分 公開
[ITmedia]

 米Time Warnerは5月28日、傘下のインターネット部門AOLの分離が正式に決定したと発表した。AOLは4月にCEOに就任したティム・アームストロング氏率いる独立した公開企業になる。分離作業は年末までに完了する見通し。

 Time Warnerは現在AOL株の95%を保有しており、残り5%は米Googleが持っている。分離に先立ち、Time WarnerはGoogle保有の株式を第3四半期(7〜9月)中に買い取る予定だ。

 Time Warnerのジェフ・ビュークス会長兼CEOは「この分離はTime WarnerとAOLにとって最良の決定だと確信する。これは昨年初頭に開始した組織再編の一環で、当社は今後、主力のコンテンツ事業に集中する」と語った。同社は昨年CATV部門を分離している。

 AOLは2000年1月にTime Warnerの買収を発表、「AOL Time Warner」を発足させた。だがその後、AOL側の業績が悪化し、2003年10月には社名からAOLが外された。AOLとTime Warnerの合併は発表当時、インターネットとメディアの巨大企業誕生として大いに注目を集めた。だが、ネットバブルの崩壊によってAOLの経営は低迷していた。

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