SunがOpenSolarisの最新版を発表2009 CommunityOne West Report

仮想化技術やストレージ機能などを強化したOpenSolarisの最新版をSunは発表した。

» 2009年06月04日 08時36分 公開
[ITmedia]
OpenSolarisの最新版について説明するシステム担当エグゼクティブバイスプレジデントのジョン・ファウラー氏 OpenSolarisの最新版について説明するシステム担当エグゼクティブバイスプレジデントのジョン・ファウラー氏

 米Sun Microsystemsは6月1日(現地時間)、サンフランシスコで開催中の「2009 CommunityOne West Conference」において、オープンソースオペレーションシステム(OS)の最新版「OpenSolaris 2009.06」を発表した。同OSはネットワーク、ストレージ、仮想化の性能を強化したほか、「Project Crossbow」と呼ばれるネットワーク仮想化技術の新機能を追加した。

 Project Crossbowは、仮想ネットワークインタフェースによって1台のマシン上あるいはデータセンター全体といったさまざまな環境でも多層のアプリケーションの管理が容易なほか、単一または複数のネットワークインタフェースの負荷をマルチコア、マルチプロセッサのシステム上にスケーリングできる。

 ストレージについては、フラッシュストレージをファイルシステム「Zettabyte File System(ZFS)」でサポートし、フラッシュデバイスをリード/ライト・アクセラレータに指定することで、大規模なプールを最適化できるようになった。

 パフォーマンスも向上した。最新のLinuxリリースに比べてメモリ管理性能が35%改善したほか、整数計算性能は22%、マルチスレッド・スケジューラ管理性能は18%向上している。

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