コラム
» 2009年06月08日 11時20分 UPDATE

Weekly Memo:メインフレーム・オルタナティブは加速するか (1/2)

日本HPが先週、メインフレーム・オルタナティブ(移行)を加速する新ソリューションを発表した。ITコストの透明化を旗印にした同社の一手。はたして奏効するか。

[松岡功,ITmedia]

NonStopサーバを適用した新ソリューション登場

 「ITコストの透明化が、日本のIT利用環境において非常に重要な課題となっているが、その最大の障壁となっているのはメインフレームの存在。透明度の低いメインフレームが、売り上げ比率で世界の倍以上も使われている日本はまさにガラパゴス状態だ」

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が先週4日に行った新ソリューションの記者発表会で、同社の松本芳武執行役員ESSトランスフォーメーション担当統括部長は開口一番、こう言い放った。

 同社が発表した新ソリューションは、米IBMや富士通、日立製作所などのメインフレーム用に開発された業務ソフトを、従来の半分のコストでサーバに移行できるようにしたものだ。

 サーバには無停止型の「HP Integrity NonStopサーバ」(以下、NonStopサーバ)を適用。レガシー・マイグレーション分野で実績を持つ東京システムハウス(TSH)のマイグレーション専用ミドルウェア「AJTOOL」を利用してメインフレーム上の業務ソフトをNonStopサーバへ短期間・低コストで移行し、顧客のIT利用環境のスムーズなメインフレーム・オルタナティブを支援するのが目的だ。

weekly0608.jpg 新ソリューションの記者発表会に臨む日本HPの松本芳武執行役員ESSトランスフォーメーション担当統括部長

 NonStopサーバとAJTOOLの組み合わせにより、メインフレーム向けにスクラッチ開発された環境をほぼそのままNonStopサーバへリホスト(乗せ換え)することが可能になり、従来の一般的な手法であるリビルド(再構築)での移行に比べてメインフレーム・オルタナティブのコストを平均50%削減できるようにしたという。

 また、今回の新ソリューションの提供にあたっては、米HPが買収した米EDSの日本法人とも協力し、EDSのノウハウを活用したコンサルティングサービスも実施。各種アセスメントや、他社のシステムと比べた優位性についても客観的な視点で提示するとしている。

 さらに詳しい発表内容についてはすでに報道されているので他稿に譲るとして、以下では今回の新ソリューションの発表にあたって日本HPが捉えているメインフレーム・オルタナティブの現状を踏まえて、今後の行方を探ってみたい。

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