第6回 フォント名の「P」ってなんだろう?――Wordあやこ先生と学ぶOfficeの便利技

メールのシグネチャが崩れたり、文書の横幅が揃わなかったり……。このようなケースは、フォントの種類を知ることで避けられます。

» 2009年06月14日 08時00分 公開
[あやこ先生,ITmedia]

あやこ先生と学ぶOfficeの便利技のバックナンバーはこちら


 文字の形を選択する「フォント」メニュー。Wordでは初期値としてMS明朝が、ExcelではMS Pゴシックが、設定されています。

 ところで、このフォント名にある「P」とは何を意味するか、ご存じですか? そして、きちんと使えていますか? 今回は“フォント”のご紹介です。

 まず、「MS P ゴシック」や「MS P 明朝」など「P」が付いているフォントは「プロポーショナルフォント」です。それに対して「MS ゴシック」や「MS明朝」は「等幅フォント」と呼ばれます。それぞれの違いは次のとおりです。

  • 等幅フォント:各文字の幅が均等
  • プロポーショナルフォント:文字ごとに設定された“幅”に従い、詰めて表示される

 下の画像では、分かりやすいようにグリッド線を表示し、フォントを入力してみました。


 メーリングリストなどで、ガタガタにずれているシグネチャなどを見たことはありませんか? それは、作成側と閲覧側のフォントが異なるからなのです。

 また、文字の均等割り付けで設定する文字数は、等幅フォントを使用した場合の文字数となるので、プロポーショナルフォントを設定している場合には、文字数と幅は揃いません……。


 このような「フォントの違い」により、半角アルファベットは文字そのものの幅も変わります。もし、アルファベットは違うフォントにしたいという場合は、Wordの[書式]→[フォント]のダイアログボックスから「日本語用フォント」「英数字用フォント」を個別に設定できるので、利用してみてください。

あやこ先生:多田亜矢子

インストラクター暦10年。デスクトップアプリケーション、基幹システムなどの操作教育および、ITリテラシー教育、コミュニケーショントレーニング、トレーナー育成など幅広いジャンルの教育経験を持つ。分かりやすく実務に役立つインストラクションにこだわり、受講者の高いリピート率を誇る。趣味はワークアウトと料理。野菜中心の「dancyuテイスト」な料理が得意。主な所有資格はHDI(Help Desk Institute)国際認定トレーナー、MCP(Microsoft Certified Professional)、MOT(Microsoft Official Trainer)2000〜2007、Microsoft Office Specialistなど。


関連キーワード

フォント | Word | あやこ先生


関連ホワイトペーパー

Excel | Word | Office


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ