念願のカラオケには行けたけど、相手が輩田さんでガックシ。でも、アドバイス通りにお客さんに電話をしたら、懸案事項はあっけなく確認がとれ、メンバーにも堂々と伝えることができました。カラオケにつられて頑張ったような気もしないではないけれど、「リーダーの楽しさ」を知るために、もうちょっとがんばってみようと気合いを入れ直したしんこ26歳、輩田さんの『愛のメモリー』は当分聞きたくありません(3回も歌うなっつうの)。
開発現場を成功に導くリーダーに必要な力は、発想力、交渉力、決断力そして雰囲気作りだ!
発想力 リーダーは、さまざまな困難に対して道を切り開いていかねばならない。豊富な経験による発想力、幅広い人脈による情報網も大切だ。
交渉力 プロジェクトの進行には交渉がつきもの。会話力と文章力、そしてプロジェクトを成功させようという熱い思いを持とう。
決断力 リーダーの最も大切な役目が決断だ。チームの成長のためにチャレンジする、その方向性を決断するくらいの気持ちが良いだろう。
雰囲気作り リーダーの行動として大切なのが雰囲気作りだ。難題が多ければ多いほど明るく前向きに。メンバーの行動を管理するのではなく、意識を管理するくらいの気持ちが大切だ。
日本は技術者の立場が弱く、営業や管理的な仕事の方が待遇も高い場合が多いと感じています。特にIT業界では、業界の多段下請構造の問題、人月による費用計算、さらには派遣や常駐型の仕事形態などさまざまな問題があり、技術者はあまり良い思いをできないという状況が続いています。
ソフトウェア開発の仕事ではプログラマーは1番下の扱いです。営業→プロジェクトリーダー→システムエンジニア→プログラマーという感じで仕事が流れ、力関係もまさにそのままという場合が多くあります。
そうなっているのは業界や発注者側の問題もありますが、プログラマーにも問題があるのです。取り組みが受け身であったり、責任を負いたくないために派遣などの人を時間単価で切り売りするようなやり方になるなど、プログラマー自身の仕事の取り組み方にも問題があるのだと感じています。そんな思いを著書「プログラミングでメシが食えるか!?」に書きました。
さらに、プログラマーを引っ張っているリーダーにも考え方を変えてもらうきっかけになればと、「プログラミングでメシを食わせろ!!」を書きました。
リーダーの考え方・行動が組織に与える影響力は非常に大きく、組織が成功するか失敗するかは、ほぼリーダーにかかっているといってもよいでしょう。技術者を活躍させるリーダーが1人でも多く誕生し、IT業界、社会全体に楽しく貢献できるチームが増えることを願っています。
著者プロフィール:小俣光之
日本シー・エー・ディー株式会社代表取締役社長・現役プログラマー。多趣味で話し好きで説教臭い。ITmedia オルタナティブ・ブログの「プログラマー社長のブログ」執筆中。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.