日本IBM、PL/SQL対応の「DB2 9.7」をアピール

日本IBMはリレーショナルデータベース管理ソフト「DB2」をユーザーに訴求するイベント「DB2 Star Festival 2009」を都内で開催した。

» 2009年07月07日 21時10分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは7月7日、リレーショナルデータベース管理ソフト「DB2」をユーザーに訴求するイベント「DB2 Star Festival 2009」を都内で開催した。日本アイ・ビー・エムのソフトウェア事業部インフォメーション・マネジメント事業部 理事 事業部長を務める下垣典弘氏と米IBM DB2チームのエバンジェリストのポール・ジコポウロス氏が基調講演を務め、Oracle Databaseの開発言語であるPL/SQLを使ってDB2の開発ができるようになったことや、データベースの自動圧縮などの新機能の優位性をアピールした。

来日したジコポウロス氏

 6月19日に出荷を開始した新版「DB2 9.7」日本語版は、Oracle向けデータベース開発言語であるPL/SQLに対応しているのが特徴の1つ。これにより、開発者数が多いOracle Databaseの開発者がスムーズにDB2に移行できるようにする。DB2 9.7は具体的に「Concurrency Control」「SQL」「PL/SQL」「Packages」「Built-in Packages」「OCI」「JDBC」「Online schema changes」「SQL Plus Scripts」などOracleの標準的な機能の多くをカバーしている。

 DB2 9.7は、データの圧縮機能も強化している。テンポラリー表や、ラージオブジェクトおよびXMLを自動的に圧縮する機能を搭載。データベースの表データを70%以上圧縮することで、ストレージのコストを大幅に圧縮できるという。ジコポウロス氏は、「自動」であるため、データベース管理者(DBA)による作業を省ける点も利点として強調した。

 このイベントで日本IBMは、リレーショナルデータベース市場が成熟する中で、XMLなどの新たな市場の模索や高コストのデータベース運用からの脱却などを促している。

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