米国デジタルサイネージ事情――トレンドを追うデジタルサイネージ最前線(4/4 ページ)

» 2009年07月19日 08時00分 公開
[榎本瑞樹,ITmedia]
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不況だからこそコスト効果あるプロモーションを考える

 クラウドコンピューティングの波に乗ってSCALA、BroadSignなどの多くのベンダーは、デジタルサイネージ関連のソフトウェアをSaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式で提供し始めている。ユーザー企業はインフラを整備せずに、デジタルサイネージの仕組みを利用できる。初期投資を抑え、保守・運用の作業からも解放される。デジタルサイネージを導入するための敷居は確実に下がっている。

 またデジタルサイネージは、これまでの看板を単純にデジタル化したものではない。ブログやミニブログ、SNS、写真・動画共有サイトなどのソーシャルメディアや、携帯、スマートフォンなどのモバイルと融合することで、見ず知らず人々と瞬時につながり、低コストで高い効果を生むバイラル(口コミ)マーケティングを展開できる可能性も秘めている。

 物心ついたときからデジタルに触れ、インタラクティブなインターネットが存在していたデジタル・ネイティブ世代にとっては、もはや当たり前のことなのかもしれない。つまり、コスト削減を強いられながらも効果を出さなければならない企業の広報担当者やマーケティング担当者にとっては、デジタルサイネージの活用を新たなメディア戦略として考えていく必要がある。

日本市場で盛り上がり始めたデジタルサイネージ。最新の事例やトピックは「デジタルサイネージ最前線」で。


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