話をマスメディアに戻すと、その媒体のアカウントであることがはっきりすれば、あとは誰がつぶやいているのかを確定させればいい。RSS配信くらいしかしていない現状では無意味かもしれないが、誰のつぶやきかをはっきりさせることで、責任の所在が分かることで、マスメディアが取得したアカウントが生きてくると思う。さすがに、いつでもどこでもTwitterをするというわけにはいかないだろうが、記者がTwitterで速報を行い、その後に記事にまとめ上げるといったことが出てきてもおかしくはない。先にも取り上げたが、イベントやシンポジウムなど、参加しているユーザーのつぶやきを読んでいるだけで、まるで自分がその現場にいるかのように感じることができた。
ただし、Twitterは流れてしまうもの。最近では、まとめサイトができたり、キーワードなどから抽出したりすることなどが容易になったとはいえ、過去を追っていくのは難しい。
7月22日夜、Twitter上に「ヒウィッヒヒー」旋風が巻き起こった。偶然わたしも見ていたのだが、勝間和代さんに勧められてTwitterを開始した歌手の広瀬香美さんが、Twitterのロゴの「t」が「ヒ」に見えたところから、同日23時34分に「決定!twitterの源氏名は、、、、、ヒウィッヒヒー に、決定!」とつぶやき、「ヒウィッヒヒー」という言葉が一気に広まったのだ。こういったことは、ニュースなどにまとめられることで、その場に居合わせなかった人でも、この流れを知ることが可能である。しかし、ほとんどのつぶやきは流れてしまう。
Twitterは速報、その後でWebなどに記事をまとめるという風にすることで、マスメディアとTwitterは連携できていくのではないだろうか。もちろん、Twitterではフォローされることにより、一般ユーザーの意見を聞くことができるということも大きい。また、「ヒウィッヒヒー」などのように、Twitterがきっかけとなった出来事も、マスメディアがTwitterで感知し、記事としてアーカイブしていくこともできるだろう。マスメディアの新たな双方向性の形として、Twitterとの連携に注目したいところだ。
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