EMC、情報漏えい対策と文書管理の体験サイトを開設

EMCジャパンは、情報漏えい対策製品「Documentum IRM」とドキュメント共有サービス「Documentum eRoom」の30日間無償トライアルを始めた。

» 2009年08月18日 16時14分 公開
[ITmedia]

 EMCジャパンは8月18日、情報漏えい対策などのセキュリティ機能を提供する「Documentum IRM(Information Rights Management)」と文書管理サービス「Documentum eRoom」を無料で体験できるトライアルサイトを開設した。原則として10ユーザーまでを対象に30日間利用できる。

 Documentum IRMは、保護対象となるデータを暗号化し、アクセス権限や利用権限を付与することで第三者による悪用を防止する。Active DirectoryやLDAPなどと連係してユーザー認証を行い、閲覧期間や送受信、編集、印刷、コピーの可否といった利用制限にかんするポリシーをユーザー単位で設定できる。標準で対応するフォーマットはMicrosoft OfficeとAdobe PDFだが、無償公開しているSDKでプラグインを開発することにより、CADデータやほかのドキュメント形式にも適用させることができる。

 システム構成は、セキュリティポリシーを適用する「IRMサーバ」とクライアント用プラグイン、ファイルサーバや電子メールで暗号化とポリシー適用を行う「Extranet Server」などで構成させる。社内では、ファイルサーバや電子メールなどでドキュメントをやり取りでき、DMZ上にIRMサーバを設置してDocumentum eRoomを併用すれば、外部の承認されたユーザーと安全にドキュメントをやり取りできるようになる。

システム構成イメージ

 製品を担当するCM&A事業本部の鷲崎達也アカウントマネジャーは、「社内外を問わずにアクセス制限を適用でき、ポリシーを柔軟に変更できるようにしている。SDKで幅広いドキュメント形式に対応できるのも特徴」と説明した。

 Documentum IRMでは、暗号化されたデータの復号鍵やパスワードなどの情報をサーバで管理しており、データが単体で外部に流出しても悪用できないという。オフライン環境でも利用できる仕組みも提供しており、事前に認証を受けているクライアントのプラグインでしたデータを利用できないため、第三者がデータを入手しても閲覧できない。

Documentum eRoomのトライアルページ

 無償トライアルは、ユーザー情報を登録すれば専用サイトで登録すればインターネット接続だけで30日間使用できる。30日間以上や10人以上の利用は応相談。

 今後はサードパーティ製のプラグイン提供を推進し、CADデータではPro/ENGINEER、AutoCAD、NX CAD、ICAD/SX、SolidWorks、Micro CADAMなどに、文書や画像データでは一太郎、Tiff、Open Officeなどのファイル形式に対応していく予定だという。

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