選挙がTwitterにもたらした変化オルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2009年08月28日 17時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

Twitterを誰も知らなかった?

 先日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト(WBS)」の特集で「“つぶやき”が生む 新ビジネスとは」としてTwitterが取り上げられた。内容の是非はともかく、Twitterとビジネスが結び付けられるようになってきたのは事実だ。坂本英樹氏「坂本英樹の繋いで稼ぐBtoBマーケティング」のフォーチュン100大企業の54%がTwitter をマーケティングに利用し、 Facebook の29%に大差では、マーケティングにTwitterが使われているというニュースを紹介。その中でも指摘されていることを、Twitter、 セカンドライフ、mixiアプリを同列に語っていいものなのか?で改めて取り上げて、Twitterはこれまでのほかのサービスとは様相が違うことを指摘している。

 確かに、Twitterは手軽に利用できる。WBSの特集でもiPhoneを片手にTwitterを使っているユーザーの姿が映されていた。セカンドライフなどのときのような仰々しさはなく、気軽なのだ。

 坂本英樹氏の周辺では急速に増えているTwitterユーザーだが、一般ではどうだろうか。何と、ITmedia海外速報部・佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」のTwitterを誰も知らなかった同期会というように、存在すら知らない人だって多いのだ。かくいう筆者の周辺でも、Twitterを使っているという話を聞いたことがない。

 とはいえTwitter利用者が増加傾向にあるのは間違いないので、いろいろな使い方を考えてみるのもいいだろう。吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」のtwitterの『なう』な人から楽しさをもらい、『なう』な人と突然飲んでみる、という楽しみ方や、橋本正徳氏「オルタナティブ☆ハシモト」のTwitterで英語とか勉強してみるというアイデアもある。

 小川浩氏「Speed Feed」の本Blog Speed Feed専用Twitterアカウントを作成しましたのように、ブログと連携させた使い方というのも面白い。

 ブログとTwitterとで、使い方を変えるというのもアリだ。少し違うが、松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」の「Twitterに最適化されているブログサービス」ができていた件では、興味深いサービスが紹介されていた。

 Twitterは、まだまだ成長途中のサービスであり、ユーザー次第で変わっていく。

 岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」のTwitterの投稿、4割は「意味のないつぶやき」――米調査・・・ だそうですが、それがなにか?や、新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」のTwitter投稿の40%に意味のないつぶやきって、誰にとって何の意味か?で変わるものじゃで、興味深いニュースが取り上げられた。筆者も同意見だ。意味があるかないかといえば、大半の発言は意味を持たないとされてもおかしくはない。逆に、つぶやきに意味を持たせることもできる。つまり、受け手がどう取るかで意味の有る無しは変わるわけで、このような調査には?マークを付けたい。Twitterの利用調査は必要だろうが。小林啓倫氏「シロクマ日報」のTwitter で「感情指数」を探る試みが始まるでは、つぶやきを集約するという新しい試みが紹介された。こうなると、ひとつひとつは意味がない(と思われている)つぶやきが、全体では意味を持ってくる。

 小林啓倫氏のいよいよ ReTweet が Twitter の正式機能にによると、ほかのユーザーのつぶやきを引用する「RT」が正式機能になるとのこと。スパムの温床になる可能性もあるが、小林啓倫氏の言うように、正式機能になることによって“発信源”がたどれればいい方向にいくかもしれない。何しろ、坂本英樹氏の北米の3倍弱?! 日本のTwitterでRT (ReTweet)関心と国民性 (RTの方法も)で紹介されたように、日本ではRTが北米の3倍も検索されているのだ。

 それにしても、最近はTwitterがたびたび落ちる。武田圭史氏「武田圭史のセキュアーで行こう!」の【1位】Twitter FacebookへのDoS攻撃その後でも上位として取り上げられている。大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のTwitterが落ちると困る理由では、TwitterはブログやSNSと同様に1つの「カテゴリー」になっているのでは、と提案。コメントでは「ハブ」となっているのではないかという意見もあって、うなずいてしまった。

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