ソフトバンクで身につけた仕事術は生きる〜Part4本を書くということ(2/2 ページ)

» 2009年09月13日 11時19分 公開
[大木豊成,ITmedia]
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読者層を再設定する

 三十歳以上と設定した読者層ですが、編集担当の方と話をしている中で、もう少し若い人向けに書けないかという話になりました。そのほうが本の売れ行きに効果があるということもあるのですが、わたしが二十代であったころよりも時代の変化が速いため、若い人たちがこういう本を欲しているという背景がありました。

 そうなると、ずいぶん書く内容が変わってきます。考えた結果「はじめに」を含むいくつかのパートに手を入れることにしました。まず、自分の周りにいる28歳の人と話す時間を持ち、彼が仕事に対して、何をどのようにとらえているか、を聞き出すところから始めました。

 「最近の若いもんが考えていることは分からん」

 わたしも、この本を書き始めた時点で48歳。わたしにも分からない。しかし、分からないからといっていてもしょうがないわけですから、とにかく理解しようと努めました。その結果、どこにポイントを絞るかが分かってきたのです。そのポイントに絞り込んで、書き始めました。

ストレッチしながら書く

 これはわたしが勝手に呼んでいる方法です。身体のストレッチではなく、ゴムボールを内側から広げるようなイメージです。一度書いた文章に、いろいろと手を加えていき、必要な文章に仕上げていく。これがストレッチです。

 わたしは文章を書くプロフェッショナルではないので、最初からスラスラと書けるわけではありません。また、頭の中で整理してから書くというのも難しい。忘れてしまうこともあるからです。そのため、思い付いたらどんどん書いていき、さらにそこに書き足していく方法で進めることにしたわけです。

 このようにして、自分が書きたいこと、伝えたいことを書いて出来上がったのが、「ソフトバンク流『超』速断の仕事術」という本なのです。

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著者プロフィール:大木豊成(おおき とよしげ) 

大木豊成

Xarts株式会社常務取締役。株式会社IWNC シニアコンサルタント。米国PMI認定ProjectManagementProfessional取得。シンガポール大学卒業後、数々の事業立ち上げおよび企業立ち上げを経験。ソフトバンク在籍中の経験を「ソフトバンク流『超』速断の仕事術」(ダイヤモンド社)にまとめて出版した。現在は上記企業の他、学校での講師、講演などで奔走する。


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