Twitterの未来を占う事件が起こった9月前半Twitter定点観測(2/3 ページ)

» 2009年09月22日 00時00分 公開
[小林啓倫,ITmedia]

日本版Twitter公式ガイド「twinavi」オープン

twinavi twinavi

 Twitterの再流行にともない、Twitterの使い方や基本的な情報が知りたいという声が高まってきている。これに対してニュースサイト内にTwitter特集コーナーや、Overtex社が運営する専門サイト「Tweeter.jp」がオープンするといった動きが出てきた。Twitterの公式サイトには、入門ガイドとして「Twitter 101」というコーナーが7月に開設したが、日本語化はされていない。そこで国内の一般ユーザーや企業向けにTwitterの活用法を紹介する公式サイトとして、Twitter公式ガイド「twinavi(ついなび)」が9月16日にオープンした。

 twinaviでは「Twitterって何?」「Twitter使い方ガイド」といった基本的なコンテンツから、企業の公式アカウントを紹介するコーナー、「buzztter」と提携して話題のキーワードを紹介するコーナーなどを用意、国内におけるTwitter関連の情報を集めたポータルサイトとなっている。初心者にとっては、「人気のアカウント」からフォローするユーザーを探すといった使い方もできるだろう。

 同サイトを運営しているのは、デジタルガレージの子会社であるCGMマーケティングだ。同社は企業のTwitter活用を支援する事業にも乗り出しており、twinavi発表と同時に、企業向けのTwitterアカウント管理ツール「Tweetmanager」のβ版も公開した。Tweetmanagerは有料サービスで、メッセージの受発信の管理やつぶやきで紹介したリンクのクリック数を計測する機能を備えている。海外では企業向けTwitterクライアント/アカウント管理サービスが既に一般的な存在であり、日本でも企業のTwitter活用を支援する環境が整いつつある。

 企業のTwitterマーケティングを支援するサービスとしては、同じくCGMマーケティングとビルコムが共同で展開する「TwitterPR」やモディファイの「SM3」など、幾つかの動きが出始めている。Twitterは極めてシンプルなサービスであるため、企業活用に当たり、何をしたらいいのか分からない、効果測定が上手くできないといった課題が出てくる。こうしたガイドラインや支援サービス、ツールが充実することで、これまで参加を踏みとどまっていた企業も公式アカウントを積極的に開設するのではないだろうか。

 一方で、企業のTwitter活用については依然として懐疑的な見方も根強い。確かに、一方的にメッセージを配信し、商品やサービスの押し売りをするような企業アカウントが増えると、Twitter全体にマイナスイメージが付いてしまうし、こうした施策を取る企業は効果が得られないまま撤退することになるはずだ。その意味で、企業のTwitter活用を支援するツールやサービスに課せられた使命は重いといえる。

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