ソフトバンクで身につけた仕事術は生きる〜Part5自分は何をしたいのか(2/3 ページ)

» 2009年09月23日 08時00分 公開
[大木豊成,ITmedia]

わたしが得意であり、今後やっていきたいこと

 わたしはソフトバンクを退職したときから、今後やっていこうということが決まっていました。それは、次世代の育成です。若い人たちが、前を向き、力を蓄え、時を見て発揮できるようにしていく、ということです。

 育成、教育、いろいろな言葉がありますが、人が育っていくために自分の残りの人生をかけていきたいと考えているということなんです。それは決して、独りよがりであってはいけないと考えています。

 「わたしはこれを教えたい」

 そうではないのだと思います。マクロの視点から「今後、こういったことを身につけた人が必要になる」そういうことを考え、それを具体化するためにどういう施策なのか、ということです。

 わたしは現在、ITを使って企業を支援する仕事をしています。その中でも、次世代の育成を視野に入れて活動しています。また、サポート程度ではありますが、専門学校の学生たちと話す場を設けています。学生たちが、何を考え、将来をどのようにとらえ、どう進んでいこうとしているのか。そこに足りないものが何で、どう伝えていくと良いのか、といったことを進めている次第です。

 社会人であろうと学生であろうと、身につけていくべきスキルは明確である気がします。それは、腹をくくって、物事をマクロでとらえ、そしてミクロで推進していく力です。「腹をくくる」というと、性格のことだと思われるようですが、わたしは「腹をくくる」ことはスキルだと考えているのです。だから、身につけることができる、ということです。

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