Xerox、情報サービスのACSを64億ドルで買収HP、Dellに続く大型買収

Xeroxはプリンタ事業からサービス事業への業務拡大を目指し、BPOサービス大手のAffiliated Computer Servicesを買収する。

» 2009年09月29日 07時27分 公開
[ITmedia]

 米Xeroxは9月28日、情報サービス大手の米Affiliated Computer Services(ACS)を買収することで合意に達したと発表した。買収は現金と株式交換によって行われ、総額は64億ドルに上る。この買収により、Xeroxはプリンタ事業からデータ管理やアウトソーシングといったサービス事業への業務拡大を目指す。

 ACSは7万4000人の従業員を抱え、100カ国以上の企業にBPO(Business Process Outsourcing)サービスを提供している。2009年第4四半期(4〜6月期)の粗利益は2億9160万ドル、純利益は9750万ドルだった。

 Xeroxのウルスラ・バーンズCEOは「Xeroxの文書技術にACSの業務自動化および管理技術を統合することにより、Xeroxは新しい形のソリューションプロバイダーとなる」とし、この買収により同社は220億ドル規模の企業となり、サービス部門の売り上げは2008年の35億ドルから約3倍の100億ドルになる見込みだと語った。

 買収完了は2010年第1四半期の見込み。買収後、ACSはXerox傘下の子会社として存続する。

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