IBM、月額3ドルのWebメールサービス「LotusLive iNotes」発表

IBMがGoogle Apps対抗の企業向けWebメールサービスを発表した。信頼性やセキュリティに重点を置いたクラウドサービスとしている。

» 2009年10月06日 09時31分 公開
[ITmedia]

 IBMは10月5日、ユーザー当たり月額3ドルのWebメールサービス「LotusLive iNotes」を発表した。

 同社はこのサービスを、電子メールをクラウドに移行したい企業向けのサービスとしている。スタンドアロンのサービスとして利用できるほか、Lotus NotesやMicrosoft Exchangeを使った既存の社内電子メールシステムとも連係する。機能はシンプルで、Webブラウザからの電子メール送受信、モバイル機器でのメールの自動受信、個人用および全社用の予定表、アドレス帳、スパム・ウイルス対策が利用できる。POP3、IMAP、Authenticated SMTPもサポートし、オフラインで電子メールを読み書きすることも可能だ。メールボックスの容量は1Gバイト。

 LotusLive iNotesは英語、日本語、中国語など各言語のバージョンがあり、30日間無料トライアルも利用できる。IBMのサイトから申し込み可能。料金は年額払いでユーザー1人当たり36ドル、月額払いで3.75ドル。既にNokiaやDow Chemicalがこのサービスを導入している。

 企業向けの安価なクラウドサービスには年額50ドルの「Google Apps」などがあるが、Gmailのサービス障害から、同サービスを不安視する企業ユーザーもいる。IBMはLotusLive iNotesでは信頼性やセキュリティに重点を置いたとしており、「無料あるいは低価格のWebメールの利便性やコスト節減に注目しているが、サービス障害やセキュリティ問題を懸念している中小企業にも適している」と述べている。

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