大阪大学、3万2000人が使うメールシステムを「MailSuite」で継続利用

大阪大学は、メールシステムの移行時期に伴い、既存のメールシステムを継続利用することを決めた。クラウド型の無償Webメールサービスも検討したが、データの管理という点で採用を見送った。

» 2009年10月07日 16時20分 公開
[ITmedia]

 大阪大学は、同大学のサイバーメディアセンター情報メディア教育研究部門が管理するメールシステム「MailSuite」を、2009年度からも継続して利用する。システムの移行時期に伴い、「クラウド型」サービスの採用も検討したが、データの管理という点を考慮し、既存のメールシステムを採用することに決めた。メールシステムを提供しているディープソフトが10月7日に発表した。

 同大学では、メールシステムの移行時期が迫ってきたことに伴い、サーバを持たずにネットワーク経由でWebメールが使えるクラウド型の無償サービスを検討。サーバの運用管理が不要という点がメリットだったが、MailSuiteの運用で得たノウハウを引き続き活用できること、「データを手元に置けず、外部に渡すことになる。(データ管理の)主導権を握ることが難しくなり、ほかのシステムへの移行も困難」(サイバーメディアセンター准教授の清川清博士)と判断し、MailSuiteの継続利用を決めた。全学生と一部の教職員用にMailSuiteのライセンスを3万2000分取得している。

 同研究部門は、学内の教育系システムの運用管理を手掛けており、サーバ、1000台超のクライアントPC、50個のアプリケーションを数人で管理している。2000年から文系の学生によるメールの使用率が増え始めたことで、運用管理の工数を減らす必要がでてきた。電子メールクライアントの設定が必要ないWebメール機能を備えたMailSuiteを2003年に採用していた。

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