弥生は業務ソフトの新版「弥生10(イチゼロ)シリーズ」を12月4日に発売する。「Compatible with Windows 7」ロゴの取得やオンラインアップデート機能の実装を図った。有償・無償ともにサポートメニューも拡充する。
弥生は10月20日、業務パッケージソフト「弥生」の最新版「弥生10(イチゼロ)シリーズ」のラインアップを発表。「弥生会計10」「弥生販売10」「弥生給与10」「やよいの青色申告10」「やよいの給与計算10」を12月4日に発売する。なお、今後現行バージョンの「弥生09シリーズ」を購入し、ユーザー登録した場合には、無償で弥生10シリーズにアップグレードできる。
弥生10シリーズは、単にWindows 7(32ビット版/64ビット版)への動作対応を図るだけでなく、Windows 7環境下での高い動作信頼性を認定する「Compatible with Windows 7」ロゴを取得した。また新たに「オンラインアップデート」機能を実装した。政権の移行による政策変更で、扶養控除や配偶者控除などに見直しが加えられる公算が高くなっているが、そういった法令変更に対しても、インターネット経由のアップデートで対応できる。
ユーザーに対するサポートサービスについては、「あんしん」をコンセプトにサービスメニューを強化した。ユーザー登録後の一定期間、無料で導入支援を受けられる「無料導入サポート」では、サポート期間の延長や入門セミナーの無償提供を行う。それでも導入がうまくいかないユーザーからは、返品も受け付ける。
従来からある有償保守サービスは、「あんしん保守サポート」と名称を変更する。ハードディスクの障害などにより業務データが破損した場合は、「ハードディスクデータ復旧保険」を適用し、専門業者によるデータ復旧を試みる(復旧費用として20万円相当まで)。また遠隔地のオペレーターが、ユーザーと画面を共有しながら操作サポートする「画面共有サポート」を提供する。これらは既存のユーザーからの要望に応える形で追加したメニューだという。
また新たに、通常の有償サポートの上位版として「トータルプラン」を開始する。トータルプランでは弥生シリーズのみならず、その利用に関連する他社ソフトウェア(Windows、Microsoft Office、アンチウイルスソフトなど)の操作質問や、PCトラブルに関するサポートを受け付ける。弥生の岡本浩一郎社長は「業務ソフトを買うこと、使うことがユーザーの目的ではない。良い製品を提供するのは当然だが、ユーザーのビジネスのコンシェルジュとして、サポートサービスを充実させる」と話す。なお開発が表明されている弥生のSaaS版については、「来年後半のリリースを目指している」とコメントされた。
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