Microsoft決算、減収減益だが予想は上回るWindows 7に期待

Microsoftの7〜9月期決算は、Windows 7のアップグレードキャンペーンの売り上げ繰り延べなどの影響で3四半期連続の減収減益となった。

» 2009年10月24日 12時00分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftが10月23日発表した第1四半期(7〜9月期)決算は、売上高は129億2000万ドルで前年同期比14%減、営業利益は同25%減の44億8000万ドル、純利益は同18%減の35億7000万ドル(1株当たり40セント)だった。3四半期連続の減収、4四半期連続の減益となったが、コスト削減努力が奏功し、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高が123億2000万ドル、純利益が1株当たり32セント)を上回った。Windows 7のアップグレードキャンペーンに関連する14億7000万ドルの売り上げ繰り延べ分を加味すると、売上高は4%減、1株当たり利益は52セントで8%増になるとしている。

 10月22日に新OS「Windows 7」を発売したが、第1四半期のWindowsおよびWindows Live部門の売り上げは前年同期比で39%減の26億2000万ドルと大きく落ち込んだ。アップグレードキャンペーン関連の繰り延べのほか、PCメーカーへのライセンス販売でNetbook向けの占める割合が高くなったことや企業向けエディションの売り上げが落ちたことなどが影響しているという。

 そのほかの部門では、OfficeやDynamics製品などを手掛けるビジネス部門はOffice 2007の売り上げ減などの影響で11%減の44億400万ドルだった。次期オフィススイート「Office 2010」の発売は2010年前半の予定だ。Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門はほぼ横ばいの34億3400万ドル、BingMSNなどのオンラインサービス部門は6%減の4億9000万ドル。Xbox、ZuneWindows Mobileなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門はほぼ横ばいの18億9100万ドルだった。

 同社は引き続きコスト削減に努め、通年の営業経費を当初予測の265億ドルから262億ドルに抑えるとしている。発表文では業績見通しを明らかにしなかった。

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