Microsoft、Eclipseと「Windows 7」「Azure」の相互運用プロジェクトを発表

Microsoftは、ドイツで開催中の「Eclipse Summit」で、Eclipseと自社技術との相互運用性のための取り組みを発表した。Eclipse上でのWindows 7およびAzure向けアプリケーションの開発促進が狙いとなる。

» 2009年10月29日 19時10分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 米Microsoftはドイツ時間の10月28日、ドイツで開催中の「Eclipse Summit」で、オープンソース統合開発環境(IDE)「Eclipse」と自社技術との相互運用性のための取り組みを3つ発表した。「Windows 7」「Windows Server 2008 R2」「Windows Azure」「Silverlight」が対象となる。

 Microsoftは2008年から相互運用性の取り組みを進めており、4つのプロジェクトはその延長線上となる。MicrosoftはカナダTasktop Technologiesと仏Soyatecと提携し、開発を援助している。

 Windows 7とWindows Server 2008 R2では、Eclipse開発者がWindows 7とWindows Server 2008 R2の最新機能やUIを活用できる機能をTasktopが開発する。これはEclipse上でのWindows 7向けアプリケーションの開発を促進するもので、UIもWindows 7に合わせて一新するという。この機能は2010年第1四半期にアーリーアクセス版を公開、2010年6月に公開予定の次期版「Eclipse Hilios」で一般提供版を公開する計画だ。

 また、11月に正式版となるMicrosoftのクラウドOSのAzureでは、PHP開発者向けのツール「Windows Azure Tools for Eclipse」が提供されるほか、Azureのストレージサービスにアクセスできる「Windows Azure SDK for Java」をJava向けに提供する。2種類ともSoyatecが開発、MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。

 MicrosoftとSoyatecはまた、今年3月に公開したSilverlight開発プラグイン「Eclipse Tools for Silverlight」の正式版も同日公開している。

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