IBMのクラウド責任者、Blue Cloud戦略やCisco連合を語る (1/4)
「CiscoやEMCが提携を組む必要があるという事実は、連係が欠如し、複雑さが解消されていないことを示している」とIBMでクラウド戦略を統括するエリック・クレメンティ氏は話す。
将来を見据えた戦略構想の策定という任務を与えられたIBMのエリック・クレメンティ氏が名声を獲得したのは、同氏が過去を振り返り、ビッグブルーの伝統であるメインフレームビジネスを立て直したことによるところが大きいというのは、何とも皮肉な話だ。
クレメンティ氏は2003年から2005年にかけて、System z部門のジェネラルマネジャーとしてIBMメインフレームの復活に貢献した。メインフレームの死を悼む記事まで書かれるようになった2000年代初頭、クレメンティ氏とそのチームは大型コンピュータのデザインの見直し作業に取り組んだ。
その取り組みは成功した。データセンター業界団体のAFCOMの最近の調査によると、今日、すべてのデータセンターの40%以上に少なくとも1台のメインフレームが配備されている。そのほとんどはIBM製だ。
与えられた任務を完了したクレメンティ氏は方向を転換し、IBMで急成長中のクラウドコンピューティングビジネスを指揮するという最先端の役割に挑戦することになった。クレメンティ氏は、これからITがどこに向かうのかを知るために、ITのこれまでの歩みを再び振り返っている。
IBMの「Blue Cloud」と「CloudBurst」構想は、同社が全社を挙げて取り組んでいる巨大プロジェクトだ。数多くの責任を1人で抱え、巨大な多国籍企業の多数の部門の間で調整をしなければならないクレメンティ氏は、どのようにして自分のエネルギーを最も効果的に集中し、道路標識を正しく読み取ろうとしているのだろうか。
「これをどうやって実行するかというと、IBMを統合することによって実行するということだ」とクレメンティ氏は米eWEEKの取材で語った。「この業界には分裂という荒波をくぐる傾向があり、そこではストレージをめぐる競争、ソフトウェアをめぐる競争、斬新性をめぐる競争が繰り広げられる。時として複雑さは統合に向かい、統合はよりシンプルな利用モデルをもたらす。それは人々が求めているものだ」
不思議なことに、クレメンティ氏は「クラウドコンピューティング」という言葉を使いたがらず、Webを利用したコンピューティングオンデマンドという新しい波を、文字通りそのまま「Webを利用したコンピューティングの新たな波」と表現するのを好んでいる。
「この新しいコンピューティングモデルがどうなっているのかが人々に見えないために、“クラウド(雲)の向こう”という例えが広く受け入れられているのだ」とクレメンティ氏は語る。
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