日本SGI、パーソナルスーパーコンピュータ「SGI Octane III」発表

日本SGIは中小規模の技術開発用途としてデスクサイド型のパーソナルスーパーコンピュータ「SGI Octane III」の販売を開始した。

» 2009年12月01日 16時00分 公開
[ITmedia]
SGI Octane III SGI Octane III

 日本SGIは12月1日、デスクサイド型のパーソナルスーパーコンピュータ「SGI Octane III」の販売を開始した。これまで大規模なクラスタの導入が進まなかった中小規模の技術開発を行う企業や大学、研究機関の個別部門などの科学計算、研究開発、ビジュアライゼーション用途として拡販する計画。

 同製品は、高さ67センチ×奥行き72センチ×幅32センチと脇机ほどの筐体にXeonプロセッサ5500番台を最大80コア搭載可能なデスクサイド型のスーパーコンピュータ。標準的なオフィス電源で稼働し、独自の配電技術「Power XE」などによる高いエネルギー効率を実現している。

 Xeonによるデュアルソケットノード構成のほか、Atomプロセッサを用いて省電力性を高めたたシングルソケットノード構成も可能で、柔軟なクラスタ構成の設定が可能となっている。シングルソケットノードは最大38コア構成となる。また、グラフィックスオプションを追加することで、最大16コアのグラフィックスワークステーションとすることも可能になっている。

 OSには、「Red Hat Enterprise Linux」「Novell SUSE Linux Enterprise Server」に加え、同社初となる「Microsoft Windows HPC Server 2008」をサポートした。

 価格は、199万7000円から。出荷開始は2010年1月の予定で、同社では年間500システムの販売を狙う。



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