細工を施したPDFファイルをBlackBerry端末で参照すると、サービスを実行しているシステム上で任意のコードを実行される恐れがある。
Research In Motion(RIM)は12月1日、BlackBerryのサーバソフトにPDFファイルの処理に関する脆弱性が確認されたとして、問題解決のためのセキュリティアップデートをリリースした。
アドバイザリーによると、影響を受けるソフトはBlackBerry Enterprise ServerとBlackBerry Professional Software。BlackBerry Attachment ServiceコンポーネントのPDF Distillerに複数の脆弱性があるという。
攻撃者がこの問題を突いて細工を施したPDFファイルをメールなどで送りつけ、ユーザーがBlackBerry端末でそれを参照すると、BlackBerry Attachment Serviceを実行しているシステム上で任意のコードを実行されたり、サービス妨害(DoS)状態を誘発されたりする恐れがある。
CVSSスコアによるリスク評価は5.7〜9.3(最高値10.0)となっている。回避策として、管理者側ではBlackBerry Attachment ServiceでPDFファイルを処理できないようにする方法を紹介し、BlackBerryのユーザーに対しては、不審な添付ファイルなどを開かないように呼び掛けている。
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