偽プロフ、削除させるか無視するかネットファーザーの金言(3/4 ページ)

» 2009年12月14日 11時30分 公開
[吉田賢治郎,ITmedia]

偽プロフの削除を決断

 お父さんとサトルくんが出した結論は、偽プロフを「削除させる」ことだった。このままにしておくと、書かれた内容に傷ついている人や怒っている人が書く外部の掲示板や日記がさらに増えて、影響が広がる可能性があるからだ。

 わたしは、「偽プロフを削除すると、疑いが晴れないままになってしまうのではないか」「削除しても新たな偽プロフが作られ、“イタチごっこ”になりはしないか」を心配したが、削除の弊害についてはあえて言わなかった。親子2人で考え戦うことができれば、どのような状況になろうと最悪の事態は避けられると考えたからだ。

 削除させることを決断したお父さんにわたしは、サイト管理者への削除依頼方法を伝えた。このプロフサイトでは、不正利用を通知する場所が明確に用意されていたので、それを利用することにした。

 偽プロフやコメントの削除依頼方法(書籍より抜粋)

 削除の依頼は、そのサイトの管理/運営業者に依頼することになります。削除を依頼する場合、以下のような手順を踏むと良いでしょう。

  1. 削除する理由を論理的かつ具体的に整理する
  2. 検索エンジンを利用して、誹謗(ひぼう)中傷コメントや写真が掲載されているページや飛び火しているほかのサイトのページ、キャッシュを確認し、そのURLの一覧を作成する
  3. 削除の依頼は、誹謗(ひぼう)中傷されている本人(子ども)ではなく、第三者の大人(親、先生など)が「サイトの管理/運営業者」に対して行なう。その際、本人からの依頼だと伝えないこと
  4. 削除依頼後、3日経過しても回答が来ない場合は、末尾の4つのサイトのいずれかで、違法性、窓口を確認のうえ、違法/有害サイトとして通報するかどうかを相談する
  5. 最初の1週間は、夕方、深夜、早朝の1日3回、ネット上に関連コメントや写真がないかどうか検索エンジンなどで確認し、見つけたらすぐに、そのページ(スレッド)の削除依頼を出す
  6. サイトの誹謗(ひぼう)中傷コメントや写真の削除が確認できた後、可能なら、Yahoo!、Google、MSNなどの検索エンジンのプロバイダーに「キャッシュ削除」を依頼する
  7. 子どもには、親や先生の削除などの活動を逐一メールで報告する(大人が動いていることが分かれば子どもの心労は和らぐ)
  8. 1カ月程度は毎日検索して徹底的に削除を続ける

違法/有害サイト通報窓口

警察庁 サイバー犯罪対策

警視庁 情報セキュリティ

インターネット・ホットラインセンター

プロバイダー責任制限法 関連情報Webサイト

 『子どもをネットから守り、ネットで育てる』より抜粋

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