富士通はビジネスホテルの管理業務機能をSaaSで提供する新サービスの販売を開始した。
富士通は12月18日、ビジネスホテルの予約業務や経営管理に必要な機能を提供する「GLOVIA smart ホテル SaaSサービス」の販売を開始した。専用の業務システムを導入せずに、ネットワーク経由でホテル業務の管理ができる。
GLOVIA smart ホテル SaaSサービスは、ホテルの予約受付、チェックアウトなど宿泊管理業務に必要な機能をそなえる。ビジネスホテルの各種業務に合わせて必要な機能を選ぶことができる。「楽天」「じゃらん」などのホテル予約サービスとの連携など、複数のオプションメニューも用意している。
旅行や出張が減少し、ビジネスホテル業界では顧客の獲得や価格競争が起こっている。サービスや経営の効率化を目的とするシステムの導入が求められているが、部屋数が100に満たない中小規模のビジネスホテルでは、予算の関係などから、自前のシステム構築が難しいとされていた。こうした企業に対し、富士通のホテル向けパッケージソフト「GLOVIA smart ホテル」から必要な機能を切り出し、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式で提供する。
価格は初期費用が50万円、月額3万2400円から。2010年1月29日にサービスの提供を開始する。3年間で1000システムの提供を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.